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日中相互交流の活発化へ(1) 寧波市が大阪で観光説明会

16/11/17

中国・浙江省寧波市観光局を中心とした寧波市観光プロモーション代表団はこのほど、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で観光説明会を開いた。マスコミや旅行会社ら30人が出席した。

同観光局の顧衛衛副局長は「寧波市と日本との関係は徐福伝説で知られる徐福が当市の出身であり、この時から交流が始まった。宋の時代にはシルクロードの出発港として日本との往来があった。栄西や道元は仏法、雪舟は絵を当市で学んだ」ことを紹介。現在に至るまで寧波市が日本の文化に重要な影響を与えた場所であることを強調した。2015年には日本から8万5千人が訪れている。海鮮グルメツアーや修学旅行での利用も多い。大阪との間には直行便が飛んでいる。

大阪市観光局プロモーション部の吉本昌史海外担当部長は「2015年は中国から日本へ500万人が訪れた。そのうち272万人が大阪へ来られた。14年が中国から大阪へは101万人だったことから、2.7倍増の中国人観光客が大阪に来たことになる。日本から中国へは昨年250万人が訪れているが、14年と比較すると10%減となっている」「一方向だけではなく、相互が伸び交流をすることで交流人口が増える」と話した。

中国国家観光局大阪駐在事務所の劉海王所長は「今回の説明会は昨年に続いて2回目となる。寧波市がいかに大阪のプロモーションに力を入れているのかがわかる。寧波市は昨年静岡、今年11月には名古屋に直行便が飛ぶ。多くの人が行き来することで大阪との観光交流も促進される。民間交流も増やし、寧波と大阪の連携を強化したい」と呼びかけ、協力を求めた。

寧波市は中国海岸線の中間に当たる長江デルタ南翼に位置し、沿海部の港湾都市として商工業が発展。古い歴史も誇り、歴史は7千年前に遡り、中国国務院から国家歴史文化名城の指定を受けている。1561年から66年にかけて造られた中国最古の蔵書処「天一閣」のほか月湖公園、城隍廟、保国寺など見どころが多い。気候も四季がはっきりとしており、1年を通して過ごしやすい。

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