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海外旅行復調、国内は北海道と近畿が人気 JTB夏休み旅行動向

17/07/11

JTBがまとめた夏休み(7月15日―8月31日)の旅行動向の見通しによると、1泊以上の旅行に出掛ける人は前年比0.8%増の7733万人となる見込み。減少した昨年からやや盛り返すが一昨年までは届かず。東日本大震災翌年の2012年並みの水準となりそう。それでも消費者の旅行意欲は高く、海外旅行の復調も見えるなど、まずまずの夏となりそうだ。

今年の家計をとりまく環境は、国内景気が「緩やかな回復基調」とされるなかでも所得上昇にはつながっておらず、節約志向がまだ続いているよう。そんななかでも総務省家計調査で宿泊料が3―5月計でプラスに、同社のアンケートで旅行支出を増やしたい意向が前年より増加するなど、旅行に関しては支出に積極的なようで、旅行者数は前年より微増見込みとなった。

国内旅行は同0.7%増の7460万人。旅行目的は前年に引き続き「帰省」が微増となり、前年落ち込んだ「テーマパーク・レジャー施設」は増加した。方面別では、LCCの路線拡充の北海道や、USJが好調の近畿の人気が目立つ。鉄旅人気が続く九州や北陸にも注目が集まっているという。出発ピークは8月11―15日。

海外旅行は同3.4%増の273万人で調査委開始以来2番目の多さとなり、近年の低迷から脱した感がある。方面別では中国や香港、台湾などアジアが同2.0%増と堅調。不振を極めたヨーロッパは休暇取得の日並びの良さもあり、同8.0%増と復活傾向を示した。なかでも北欧やドイツ、スペインが好調。そのほかではカナダやオセアニアなど今年は遠距離が伸びそうだという。

調査は1200人のアンケート結果とJTBグループの販売予約状況などから推計した。

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