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【東日本大震災】手数料率値上げ 一休とじゃらんの対応分かれる

11/04/04

宿泊施設から収受する手数料について、4月1日からの値上げを予定していた一休ドットコムとじゃらんネット。東日本大震災を受け、両社の対応が分かれた。

一休ドットコムは3月16日、4月1日に予定していた宿泊施設に関する手数料の値上げ(8%から10%へ)を半年間延期すると契約施設に伝えた。「直撃地域の宿泊施設はもとより全国の宿泊施設に甚大な影響が出ている状況に鑑み」と延期の理由を説明している。

手数料の値上げ分を充てる予定の新たな会員サービス、スタンププログラムは予定通り4月1日から開始した。宿泊や飲食に対し、一休ポイントやECギフト券に交換できるスタンプを付与する。一休ポイントも改定し、従来はなかった現地決済でも1%分を付与するほか、事前カード決済で付与するポイントを従来の1%から2%に倍増した。

手数料率の値上げを凍結する半年間、こうした会員サービスのコストは一休が負担する。

一方、じゃらんネットは予定通り4月1日から宿泊施設がじゃらんネットに支払う手数料を値上げした。1人利用は宿泊料金の4%から6%に、2人以上利用については、システム利用料は8%で据え置くものの、新ポイントプログラム分の2%が契約宿泊施設に請求され、実質的に8%から10%に値上げされた。

じゃらんネットでは、東日本大震災を受けての対応について「宿泊施設さまからは、とにかくお客様を集めてほしいと悲鳴に近い声を多くいただいています。システム利用料の議論より、とにかく集客に全力をあげるということで社内の方向性ははっきりしています」と力を込める。新ポイントプログラムの集客効果が試される。

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