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KNT、東北と中国四国を分社化 9月に新会社設立

11/08/25

近畿日本ツーリスト(KNT)は9月1日付けで、東北と中国四国に子会社を設立する。両地域内の旅行事業を移管し、KNT本体は東京と名古屋、大阪の旅行事業に集中する。北海道、九州については2010年1月に子会社を設立、今後は個人旅行事業も両社に移す。

8月9日の取締役会で、12年以降の事業構造改革の基本方針として決めた。商事事業についても新会社を設立するほか、これまでの5事業本部制を団体旅行部門と個人旅行部門の2事業本部に集約、地域密着型営業を展開するとしている。

9月に新設するのは、近畿日本ツーリスト東北(KNT東北)と近畿日本ツーリスト中国四国(KNT中国四国)、近畿日本ツーリスト商事(KNT商事)。資本金はいずれも1億円で、KNTが100%出資する。KNT東北とKNT中国四国はそれぞれの地域内の旅行事業を担い、KNTツーリストの店頭販売事業も移管する。

北海道と九州はすでに団体旅行事業をKNT北海道とKNT九州が取り扱ってきたが、来年1月にも個人旅行事業も移す。

その結果、本社は東名大の大都市圏を中心とした事業に集中。3つの事業本部に分かれている団体旅行事業本部を一本化し、首都圏を中心に法人、団体への提案型営業の拡大や教育旅行などの需要の掘り起こしを進める。個人旅行事業部門は提携販売部門を統合し、ウェブ販売の拡大を最重要課題として取り組む。

同時に発表した11年12月期第2四半期(11年1月1日―6月30日)決算は、営業収益が前年同期比13.8%減の246億6600万円、営業損失18億1300万円、経常損失16億3200万円、当期純損失は19億9千万円だった。東日本大震災の影響を受けたものの、前年同期より損失額は減少している。

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