近ツー、地域活性化へＰＪ（1）　道の駅を日本版ＤＭＯに

近畿日本ツーリストは12月から、道の駅を拠点に地域活性化を図る「道の駅元気プロジェクト」を始めた。

異業種のコンソーシアムを組織し、観光客の誘致や地域特産品の販売支援、レストランのプロデュース、プロモーション支援などのコンサルティングビジネスを展開する。

道の駅は11月現在、全国に１０７９カ所ある。地域観光の拠点として旅行目的地になっている施設も少なくない。今後は、日本版ＤＭＯ（Destination Management / Marketing Organization）としての役割も期待されており、広い駐車場があることから着地型観光の発着場所としても有効だ。

コンソーシアムを構成するのは、観光農園を運営し６次産業化の先進企業でもある和郷（千葉県香取市）、料理レシピの投稿・検索サイトを運営するクックパッド（東京都渋谷区）、辻調理師専門学校（大阪市阿倍野区）と近ツー。和郷は観光農園のプロデュースや直売所の販売支援、クックパッドは食材宅配サービスのクックパッド産地直送便に道の駅専用コーナーを開設し産地直送食材のインターネット販売を行う。辻調はＩターンやＵターンの推進などを担う。

近ツーは、プロジェクト事務局として機能のほか、観光ビジネスについてのコンサルティングや着地型旅行商品の開発販売などを行う。

今後、道の駅の要望に応じて、新たな企業、団体との連携を増やすなどして、日本版ＤＭＯを確立するよう支援していく。

→近ツー、地域活性化へＰＪ（2）　朝日と提携しクラウドＦＤに続く

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