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ホールセールの革新 16年度のルックJTB、早期割引や「タビナカ」強化

16/02/02

JTBワールドバケーションズ(井上聡社長)は1月15日、海外旅行パッケージツアー「ルックJTB」の2016年度上期(4―10月)商品を発売した。「ホールセールの革新」をうたい、旅先滞在中の過ごし方の提案強化や早期予約特典の拡充など施策を展開。全国計の年間販売目標人員は15年度見込113万人から11%増となる125万人の取扱を目指す。

西日本発商品は、早期申込施策の拡充が最大トピック。世界で旅行人口が増大、特にアジアでは航空券だけでなくホテルも間際では予約がとりにくい状況の中、早期予約を一層促そうとサービスの強化に取り組んだ。赤い表紙のパンフレットでは旅行代金の発表をこれまでより早めの最大11カ月先までに。これにより早割対象も拡充し、グアムにいたっては180日前までと大きく利便性が向上した。加えて、黄色い表紙のパンフレットでは申込時期で料金が変動する旅行代金変動型商品を導入。パンフレットを年6回発表し、基本的に早期予約が利用しやすい設定になっている。

大阪市中央区のJTBビルで1月14日に開いた新商品発表会で同社の川口一成常務は「今年も感動、満足の提案を心がけ、早く申し込んだらお得になることを追求した」と自信を示した。加えて「LCCやチャーター便の利用も促進するなど関空の活性化への貢献もルックJTBの責任と考えている」とも語った。

JTBワールドバケーションズ

今年度商品への自信を示す
川口常務

滞在都市での過ごし方を提案する「タビナカ」も強化。体験や食など30プログラムの中から追加料金なしで自由に組み合わせて利用できるプラン「KOMI―KOMI30」を用意した。

昨年好評だった「世界の絶景」に続く「世界シリーズ」には新商品「一度は泊まってみたい世界のホテル」が全国発地商品として登場。旅先で一番滞在時間が長い「ホテル」にスポットを当て、厳選の全19ホテルを設定した。関空発では「世界至福探訪」をリリース。神秘の光景や祭典などを商品化した。

注目デスティネーションは全国発が「ハワイアンアイランズ」。人気のハワイの島々の魅力をあらためて紹介していく。関空発では「カナダ」にスポット。関空・バンクーバー線就航2年目のエア・カナダを利用した商品を拡大する。

西日本発の15年度販売見込人員は円安やテロ発生などが響き、前年対比8%減の26万1千人。海外旅行の復活への取り組みが急務の中、これらの企画を展開し、15年度は「消費経済の向上と燃料費の低下、競争力増がプラス要因」(川口常務)と同9%増の28万4千人を目標に据えた。

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