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次期全国旅館組合青年部長に横山・副部長(高知市)

10/09/15

全国の若手旅館経営者1600人が加盟する全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(全旅連青年部、井上善博部長=41歳、福岡県原鶴温泉・六峰舘)は9月14日に開いた臨時総会で、次期青年部長(第20代、2011-12年度の1期2年)に横山公大・全旅連青年部副部長(36、高知市・土佐御苑)を選出した。

1969年の全旅連青年部創設以来初めて複数候補による選挙が行われ、47都道府県部長の投票の結果、横山さんが25票を獲得し、21票を獲得した森晃・全旅連青年部政策会議議長(長野県野沢温泉・旅館さかや)を抑えて当選した。

横山次期全旅連青年部長

次期全旅連青年部長に決まった横山公大さん

横山さんは2期4年連続で副部長を務めるなど青年部内での知名度も生かしリードを守った。井上部長の任期が終了する11年4月の総会で正式に就任する。高知県からは初めて、四国からは2人目の全国部長となる。

選挙では、それぞれが立候補の所信を各15分間ずつ発表し、投票を呼びかけた。

横山さんは「疲弊した旅館業界にあって、もう1度わくわくする夢をたくさん打ち出したい。この世にある形あるものはすべて誰かが夢描いたモノなのです」と話し、「ドリーム旅館プロジェクト」と称し、夢を語り、夢を打ち出し、「夢の実現に取り組みます」と抱負を述べた。

また、時代にあった政治活動、環境問題への取り組み、ネット上のクチコミ対策、日本学生観光連盟との連携を進める考えを示した。

一方、森さんは、「旅館業界が生き残るために、青年部の力で日本の観光の形を変えたい」と話し、観光のパイを増やすため、政治や行政に政策提言できる青年部を目指すとした。

観光立国推進基本計画の目標数値の1つである国民1人あたりの年間宿泊数4泊と訪日外客3千万人が実現すれば、年間の国内宿泊需要は現在の2倍を上回る5億7千万人泊に増える。

「目標に届くためには、国民が旅行に行かない理由である、時間がない、金がないの2つを克服する政策が必要です。できあがった政策を教えられる立場から、アイデアを提示する側に変わりましょう」などと訴えた。

臨時総会は、次期部長を選任するため、毎期この時期に行っている。
 横山・次期青年部長は当選後のあいさつで、「森さんの立候補で、自分が青年部長としてやりたいことを、より明確にすることができました。最高のチームをつくり2年間を演出していきます。責任をもって青年部長を仰せつかります」とあいさつした。

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