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初の沖縄開催決める 全旅連青年部、来年の全国大会会場に

11/09/30

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(横山公大部長=高知市・土佐御苑)は9月15日、山梨県石和温泉・銘石の宿かげつで臨時総会と勉強会を開いた。臨時総会では2012年の青年部全国大会(隔年開催)を、沖縄県那覇市で開催することを決めた。沖縄での全国大会開催は初めて。

横山・青年部長は「未曾有の大震災に続き、その後も水害が重なります。利他精神を掲げて青年部活動をスタートしましたが、まさに手を取り合って助け合うときです。青年部員が一丸となる全国大会にしたい」と話し、沖縄大会に協力を求めた。

勉強会ではSNSを学ぶ

勉強会ではソーシャルネットワークサービス(SNS)の活用法について学んだ。講師を務めた三重県青年部員の佐野康治さん(三重県桑名市・ビジネスホテルビーエル)は、2009年からSNSに本格的に取り組み、今年3月、個人ツイッターのフォロアーは10万人を突破。ファイスブック(fb)では個人ページ上の友だちが最多のときに3千人を超え、ホテル公式ページに対する「いいね」を851人から得ている。

こうした経験から、じゃらんがfbに契約施設ページを一方的に開設したことについても積極的に発言を続けてきた。講習会でも「客との交流ができない、SNSとしてはお粗末なページだ」と切り捨て、「膨大な被リンクをかせげるSNSはSEO効果が絶大。fbやミクシィに自身で施設の公式ページを立ち上げ、情報の発信側になりましょう」と呼びかけた。佐野さん自身はSEO効果を追求し、fbに複数のページを開設している。

SNSによる情報の拡散効果についは、ツイッターフォロアー10万人突破を記念した宿泊プランで実験的に試みたSNSによる告知法と結果を紹介した。

「ツイッターとfbで1日に2回、10日間つぶやいたところ、初日に700人、2日目に800人、3日目に300人といった具合に反応がありました。宿泊当日以前からSNS内で盛り上がり、当日の実況の投稿や、イベント後も多くの投稿がありました」。

今の時代、「SNSをビジネスに利用しないという戦略は存在しない。どう利用するかだ」と語る佐野さんだが、変化のスピードに対応する苦労ある。

「マイスペースがfbに置き換わられつつあるように、ツイッターもピークは過ぎた印象です。fbだけやっているのも問題」。

フォースクエアや、月間2千万人のペースで利用者が増えているグーグル+、場所ではなくモノにチェックインするゲットクルーなどを紹介しながら、「寝たら死ぬぞ、とうのがネットの世界。疲れると思うけど先へ先へ追いかけるしかありません」と覚悟を示した。

講習後、横山・青年部長は、「我々若い世代がネットの世界と向い合わなければ、宿泊業界はすたれてしまいます。立ち遅れないよう、今、しっかり勉強しましょう」と促した。

勉強会の第2部では、観光庁の田端浩・地域振興部長(9月16日付で国土交通省大臣官房審議官に異動)が観光政策について講演した。

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