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土佐御苑がリニューアル 「THE高知フロア」オープン/高知

12/08/03

高知市の土佐御苑(横山佳代子社長)はこのほど、県産品を用いるなど地元・高知らしさにこだわった「THE高知フロア」をオープン。あわせて玄関まわりをリニューアルした。

THE高知フロアは(1)五感を刺激する(2)人を輝かせる(3)意外性―をコンセプトに、旅の楽しみを宿泊客に提供することを目指した。横山公大専務は「これまでの旅館は風呂、部屋、料理が三種の神器だといわれた。高知フロアは、この三種の神器に人、エンターテイメント、ストーリーといったソフト面を重視した投資を行った」と話す。

今回リニューアルしたのは本館の6―9階の17室。9階の廊下は、より高知色を鮮明にするため、鳴子柄にした。

いずれの部屋も異なるコンセプトとデザインで設計し、同じ客室は一つとしてない。基本は和モダンテイストで、和洋スイートは高知市内では初めての露天風呂付き客室。客室の露天風呂から高知城天守閣が望める部屋もある。

また、どの客室にも虎斑竹など高知県産の木材を使っているほか室戸・吉良川産の備長炭を配するなど、備品に至るまで「高知ならでは」にこだわった。足腰に負担の少ないテーブルやイスを置くなど、客室の快適性にも工夫を凝らした。

各階の客室とも土佐和紙やこだわりの家具を置き、特徴ある部屋に仕上げた。客室にはあえて浴場スペースを設けずデザイン性の高いシャワールームだけにし、客室スペースを広く活用できるようにした。

土佐御苑

客室

土佐御苑

高知城が見える露天風呂

料理についても高知にこだわり、これまでの藁に加えて杉や松葉で焼いた鰹のたたきも提供し、新名物としてアピールする。朝食もビュッフェスタイルで米や味噌、茶にこだわり「朝食 四国一宣言」も行い、満足感ある料理の提供に努める。

玄関まわりについては、高知をより体感してもらえるよう木で作ったはりまや橋を設置し、記念写真を撮れるよう趣向を凝らした。

7月11日にはマスコミや関係者を招いて、完成記念レセプションを開き、同施設の歴史や今回の計画などの説明が行われ、よさこい踊りやお座敷遊びなどが披露された。

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