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温泉検定制度創設目指す 旅文化を創る会が総会

16/04/28

日本の旅文化を創る会(旧称・朝日旅行協力会、415会員、佐藤好億会長=福島県二岐温泉・大丸あすなろ荘)はこのほど、東京・新宿の京王プラザホテルで通算49回目となる2016年度総会を開いた。

佐藤会長はあいさつを「(総会当日の3月17日は)震災から5年と6日目。いまだ戻れない避難民がいる」と話し、被災者を忘れないことと、支援を継続していくことの重要性について会員に呼びかけるところから始めた。

そのうえで会の目的について「旅は情け、旅はロマンを原点に、地方への旅にいかに文化性を持ち込むか、個性ある地域文化を育むことに、引き続き取り組んでいきたい」と話した。

協定旅行会社である朝日旅行との関係については「多くのエージェントが旅は情けを語らないなか、こうした商品をつくることが他の旅行会社との差別化、棲み分けになる」と会の理念を形にする旅行商品づくりに期待を示した。

これに対し来賓として出席した朝日旅行の鶴田隆志社長も「会の思いを具現化して商品化するのが使命だと考えている。旅行者に旅行の価値を理解してもらう努力をしていきたい」と応じた。

16年度は引き続き研修事業に力を入れる。人材育成を重点に、スタッフ育成研修、若手経営者研修、女将研修、経営者研修などと、参加対象を明確にして取り組む。

新規事業としては「温泉検定」制度の創設を目指す。まずは講座と試験により、温泉検定初級・中級・上級と認定する仕組みづくりを研究する。

また、宿泊施設会員のうち温泉利用施設が全体の9割を占めていることから、地熱開発問題は会をあげて取り組むべき課題だと改めて確認。佐藤会長は「地熱発電開発という、国策としての電力政策の転換を図ってもらうために、水素発電の開発を提案している」などと紹介した。

同会は日本の宿を守る会、日本秘湯を守る会、日本文化遺産を守る会、日本源泉湯宿を守る会など、自主性を重んじた部会活動も特徴としている。

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