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里山サイクリング 飯南町、6月からツアー本格化

自転車観光に適した風土生かし

島根県飯南町が自転車観光を推進している。町の大半が山林、標高500メートル程度に位置しながらも平坦な地形、そしてなにより美しい里山風景という武器を生かし、サイクリングを目的とする来訪と滞在を促す。

町観光協会が自転車に着目したのは、2015年春の中国横断道・尾道松江自動車道の開通が機会。町内を走る国道54号線の通行量が大幅に減り、町に立ち寄る観光客も減少傾向に陥った。そこで人を呼び込む観光プログラムを模索するなかで、地形上の利点や風土、国土交通省中国地方整備局が国道54号線に自転車専用ゾーンを設置する構想があることも後押しになり、15年6月から準備を開始。11月にはサイクリングに詳しい専門家や雑誌の編集者らを東京から招き自転車で試走会を開くなど準備を進めてきた。

飯南町

美しい里山風景の中を
自転車で疾走

そして迎えた今年度。いよいよサイクリング事業を具体的に進め、飛躍の第一歩を踏みだす年になる。

5―11月は月1回、ガイドの案内で町内をめぐる「さとやまサイクリング」を開催。5、6月は関係者が対象だが、6月からは一般参加を受け付ける。7月10日は出雲大社の大しめ縄をはじめ全国の神社にしめ縄を納めている大しめなわ創作館などに立ち寄る「ご縁結びサイクリングツアー」、8月は森の中でバーベキューを楽しむ「涼風の高原サイクリングツアー」など月替わりでコースを設定。季節の旬とまち自慢の風景を織り交ぜたコースを用意する。

そのほか、空港からの手荷物の運搬と宿泊を合わせたパッケージの販売やレンタサイクルなどサービス体制を充実。まだ緒についたばかりだが、着実な足取りで「しまなみ海道」ならぬ「やまなみ街道」の拠点として存在感を高めていく。

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