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「最強の三役」OATA新体制を聞く(2) 周辺団体と連携強化

―新しいネットワークシステムはどうか。

徳原 これまでパソコンにシステムを入れて動かす仕組みだった。第4次はウェブ方式で、ネットにつなぐだけでいい。起動も早いし、クーポンの発券や精算が安心、安全、安定した形で処理できる。万が一に資金などでの事故があった場合、ネットワークを停止できる。以前は手書きをそのまま使えたが、このネットワークではクーポン発券がすべて管理できるようになった。組合員に対する請求書もウェブになり、OATAの定款や規約もいつでも最新のものが見られる。申し込みフォーマットも入っている。会計処理上、JRやエアでも一端発券した後の変更でも、機械の中できれいに処理をしてくれる。作業時間が非常に短縮できるようになった。

山根 以前は事務所で1台しか使えなかったが、今は3人が同時に作業できるようになった。

ANTA大阪府支部と交流深める

―ANTA(全国旅行業協会)大阪府支部との関係は?

山根 隣にきて交流が深まった。先日、JATA関西支部も含めて3者で会食した。

徳原 JATAとANTAと三役、職員の交流会をやった。OATA支部会でも全旅協コーナーを作って、情報を発信している。

清水 前は天王寺だったが、今は電話するよりも直接行った方が早い。OATAも、山根専務理事の声がけでここへ来て良かった。

清水副理事長

清水康市氏
(OATA副理事長)

徳原 オーサカ・ゼンリョとは、今後いろんな事業を展開していく上で契約も交わし、OATAから商品提供もあるだろうし、オーサカ・ゼンリョにOATAに入ってもらうこともあり得る。今のところ特別な連携はないが、天神祭の販売は協力をお願いしている。

―KTT(近畿東海旅行業連合会)は?

徳原 KTTから2年ほど離れ、その間に方向が少し変わってきたような気がする。ただ、以前から話があった統一クーポンについては、前向きに検討していく。

―連絡協議会は?

徳原 OATAの生い立ちからして、受け入れがどれだけ協力してくれたか、僕は鮮明に覚えている。いま大案(大阪にある受け入れの営業所)の立場はしんどくなっているが、我々はできる限り大阪案内所の存在価値のアピールを現地に対して後押ししたい。それは送客であり、OATAの知名度アップも含めてのことだと思う。

―昨年クーポン事故があったが。

徳原 初期対応が遅れた面は確かにあった。しかし、その金額でOATAがどうこうなることはない。ただ不安を与えたのは事実。だから今年の総会で「組合および組合員の財産を守る」という方針を最初に掲げた。

山根 この事故は周りが騒いでから動いたという形になってしまった。

山根専務理事

山根全勝氏
(OATA専務理事)

清水 OATAとして少し恥ずかしい。そんなことがないようやっていかないといけない。

徳原 組合員も動揺したし、外部からOATAは大丈夫かという話もちらっと聞いた。だけどOATAは財産もあるし、組合員から保証金も十分に預かっている。この程度で揺らぐことはないと、はっきり言える。

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