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祝・国内観光活性化フォーラム開催 全旅協会長・二階俊博氏

「第11回国内観光活性化フォーラムinかごしま」及び「第2回地旅博覧会」を、伊藤祐一郎鹿児島県知事並びに森博幸鹿児島市長をはじめ関係各位のご熱意をいただいて、豊かな文化と歴史の地であります鹿児島市において開催できますことを嬉しく思います。また、全国各地でご活躍の会員の皆様、観光振興にご尽力されている多くの皆様にご参集いただき、心から御礼を申しあげます。

さて観光産業は、我が国の経済にとって重要な成長産業です。現在、安倍内閣の重要なテーマである「地方創生」を旗印にして観光立国推進のために、地域の観光資源の磨き上げなど観光地域づくりの取り組みが全国各地で推進されており、旅行業界としても競争力を強化し、魅力ある旅行商品を造成し、提供することがますます重要な課題となっております。

そのためには、当協会の会員が地元の行政や観光関係者と連携して歴史、文化、自然、食材など地域の特色ある魅力を活かした新たな旅行商品をつくり、全旅協の会員のネットワークを活かして送客する「着地型旅行」(地旅)を推進することが重要であると考えます。

こうした中、当協会は、平成15年度より国内観光活性化フォーラムを全国各地で開催しており、その第11回目の大会を、ここ鹿児島県鹿児島市において開催する運びとなりました。フォーラムを通じて、地元の観光関係者と当協会会員とが強い絆で結ばれ、国内観光の活性化と地域振興、さらには、外国との双方向の交流事業など会員の旅行業の発展につなげていきたいと考えております。

昨年、当協会は2月の韓国との国交正常化50周年記念を祝した1400人の交流訪問団、5月の日中観光文化交流団としての3200人の北京訪問団、11月のインドネシアへの1100人の文化経済観光交流団など、会員の皆様の積極的なご参加を得て、双方向の国際交流の推進に熱心に取り組んでまいりました。中国、韓国、アセアン諸国などの国民同士が双方向の交流を通じて、深い絆で結ばれることが何より重要だと思っています。

本年1月には長野県軽井沢町においてスキーツアー貸切バスの誠に痛ましい事故が発生しました。犠牲になられた方々に哀悼の意を表しますとともに、負傷された方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。会員各位におかれてはお客様の信頼にお応えできるよう、原点に立ちかえり、旅行の安全確保と事故防止に全力で取り組んでいただきたいと思います。

平成23年3月11日の東日本大震災の発生から5年が経ち、復興に向けて明るい方向に向けて大きく踏み出すべき時にきております。昨年12月4日には国連総会において、11月5日が「世界津波の日」に制定されました。和歌山県広川町での「稲村の火」にちなんで11月5日になったわけですが、震災からの教訓を忘れず、旅行業界としても災害に対してしっかりとした対応が必要です。

観光は文化であり、観光産業の発展が地域経済の活性化につながるとの確信をもって、旅行業界、観光業界は、さらに奮起しなければならないと考えております。

結びに鹿児島県の観光振興、旅行業界、観光業界のますますのご発展を祈念いたしますとともに皆様のご健勝とご繁栄をお祈りし、ごあいさつとさせていただきます。

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