旅行業は幸せな仕事 オーサカ・ゼンリョ協力会、金子新会長が持論
オーサカ・ゼンリョ協力会(西村肇会長=西村屋)の定時総会が6月3日、大阪市浪速区のホテルモントレグラスミア大阪で開かれた。
役員改選では、6期12年会長を務めた西村会長が退任し、新会長として金子博美さん(琵琶湖グランドホテル)が選出された。協力会の会長に女性が就任するのは初めて。
総会の議案はいずれも原案通り承認された。
総会後に行われた懇親会で、全旅協大阪府旅行業協会吉村実会長は「12年という長きにわたって会長を務められ、西村前会長の人間力で我々を引っ張っていただき心から感謝している」と謝辞を述べた。
また吉村会長は、西村前会長が率先して協力会会員数200人達成に向けて尽力してきたことを報告。総会当日で202人となり、悲願の200人超えを達成したことを伝えた。
西村前会長は「あっという間の12年だった。この間、吉村会長や永野末光・全旅協本部副会長、岡本浩史・オーサカ・ゼンリョ社長の皆様にたいへんお世話になった。私どもの城崎温泉でもインバウンド客が多く、国もインバウンド客の誘致に力を入れているが、本来の宿泊客のベースは国内客でないといけないと思っている。全旅協会員の旅行会社さんからの送客を期待しているので、これからも変わらずお願いしたい」と述べた。
続いてあいさつに立った金子新会長は「令和元年という新しい年に会長という大任を受けることになりました。西村会長には顧問になっていただき、すばらしい役員にも恵まれたので頑張りたい」と語った。
続けて「旅行業はとても幸せな職業」とし、旅行業が「旅行に行くすべての人の心の安らぎや癒し、気分転換など人間として大事なものを提供する仕事だと思うから」とその理由を述べた。
「語弊があるかもしれませんが、地方行政のお役人にとって旅行はレジャーという感覚が強く、業種的には下に見られている傾向があります。しかし旅行業が潤うことはすべての産業が潤うことで地域が元気になることでもあるのです」と持論を展開。
さらに、滋賀県おごと温泉で旅館を経営していることに言及し「一施設がいくら頑張ったところで効果は薄い。旅館に泊まってもらうのは二の次で、おごと温泉や琵琶湖、大津、滋賀県の魅力を伝え、興味を持った人に来てもらうことが大事。お越しいただいたお客様にはファンになってもらって、また足を運んでいただけるよう地域の素晴らしさを伝える努力をしなければなりません」と強調。旅行業および旅館業に携わる人間は地域のことをもっと知って誘客に努めるべきだとした。
特に協力会会員を念頭に、自身でどれくらい地域のことを知り、観光客にわかりやすく伝えることができるかのこだわりが必要だと訴えた。
最後に「旅行業も旅館業も笑顔でないと、お客様からの笑顔を得ることはできません。と難しいこともあると思いますが、皆さんとともに笑顔でいられるように頑張りますので、ご協力をお願いします」と結んだ。
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