3女神と出会うフェリー旅 SNG、研修旅行で福岡宗像へ
フェリーによる新しい旅を提案するシーウェイネットグループ(SNG)は3月9―11日、大阪―新門司航路を使い福岡県宗像市をめぐる研修旅行を実施、旅行会社8社が参加した。
往路は昨年4月就航した阪九フェリー「ひびき」、復路は同9月就航の名門大洋フェリー「きたきゅうしゅうⅡ」を利用。いずれもクルーズ船を思わせる個室、パブリックスペースを備えている。
宗像市では年間20億円近い売り上げで九州一の集客を誇る道の駅むなかた、宗像大社を訪れたほか、市営渡船で行った大島の民宿ふじ島で「アラ料理」を堪能した。
宗像大社は、天照大神の御子神である3女神を沖津宮、中津宮、辺津宮の三社でまつる。沖津宮は沖ノ島にあり、神職を除き原則的に上陸できない。中津宮がある大島の遥拝所から遠くに浮かぶ島に向かい参拝する。辺津宮には古代祭祀の姿を伝える高宮祭場、「海の正倉院」と呼ばれる沖ノ島から出土した国宝を多数展示する神宝館が見もの。
参加した旅行会社担当者は「神聖な雰囲気でパワースポットとして注目です。三女神に出会うストーリー、船内でのおしゃべりなど女子旅にぴったり」。フェリーの質が上がり船中2泊も苦にならないと評価していた。
SNGは関西と四国・九州を結ぶ6社で組織。再来年には会員のオレンジフェリーも新造船を就航させる。