自然災害で国内が不振、ついに海外と逆転 JATAの9月期旅行DI
日本旅行業協会(JATA)の9月期(7―9月)旅行市場動向調査の結果によると、国内旅行の景気動向指数(DI)はマイナス10で前期(4―6月)より7ポイント下落した。海外旅行は5ポイント上昇してマイナス3となり、長らく続いた国内旅行上位の関係から、ついに逆転した。
国内旅行は、相次ぐ自然災害の影響を大きく受け、夏休み期にも関わらず不振。業態別でも軒並みマイナスが続くが、インハウスは3ポイント上昇の9と健闘した。
エリア別では、豪雨災害の影響で、山陽・山陰が18ポイント低下のマイナス39、四国が12ポイント低下のマイナス36と不況感が強い。地震の影響か京阪神も9ポイント低下の0と低迷。一方で甲信越が9ポイント上昇のマイナス14となるなど、猛暑の影響で避暑地人気が高まったようだ。
団体旅行は全体的に足踏み、個人旅行はやはり自然災害が直結し苦戦した。旅行会社からは「西日本豪雨災害で対象地域への送客が激減」「ファミリー、個人が苦戦」「世界遺産登録で天草・長崎が好調」などの声があがった。
国内の次期(10―12月)DIは、10ポイント上昇して0と、やや持ち直す見通し。
一方で、海外旅行は好調が続く。業態別ではリテーラー2のマイナス25を除く全業態でプラスに。方面別では韓国、アジア、中国、ミクロネシアの好調が目立つ。
しかし、次期DIの見通しは7ポイント下落してマイナス10と落ち込みそう。
訪日旅行は3ポイント低下の1。方面別では北海道や北関東が上昇したものの、近畿や山陽・山陰・四国、甲信越・北陸、九州が2ケタ減と不調だった。次期DIは4ポイント上昇の5。
調査は4半期ごとに実施。JATA会員など293社が回答した。
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