楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

自然災害で国内が不振、ついに海外と逆転 JATAの9月期旅行DI

18/09/20

日本旅行業協会(JATA)の9月期(7―9月)旅行市場動向調査の結果によると、国内旅行の景気動向指数(DI)はマイナス10で前期(4―6月)より7ポイント下落した。海外旅行は5ポイント上昇してマイナス3となり、長らく続いた国内旅行上位の関係から、ついに逆転した。

国内旅行は、相次ぐ自然災害の影響を大きく受け、夏休み期にも関わらず不振。業態別でも軒並みマイナスが続くが、インハウスは3ポイント上昇の9と健闘した。

エリア別では、豪雨災害の影響で、山陽・山陰が18ポイント低下のマイナス39、四国が12ポイント低下のマイナス36と不況感が強い。地震の影響か京阪神も9ポイント低下の0と低迷。一方で甲信越が9ポイント上昇のマイナス14となるなど、猛暑の影響で避暑地人気が高まったようだ。

団体旅行は全体的に足踏み、個人旅行はやはり自然災害が直結し苦戦した。旅行会社からは「西日本豪雨災害で対象地域への送客が激減」「ファミリー、個人が苦戦」「世界遺産登録で天草・長崎が好調」などの声があがった。

国内の次期(10―12月)DIは、10ポイント上昇して0と、やや持ち直す見通し。

一方で、海外旅行は好調が続く。業態別ではリテーラー2のマイナス25を除く全業態でプラスに。方面別では韓国、アジア、中国、ミクロネシアの好調が目立つ。

しかし、次期DIの見通しは7ポイント下落してマイナス10と落ち込みそう。

訪日旅行は3ポイント低下の1。方面別では北海道や北関東が上昇したものの、近畿や山陽・山陰・四国、甲信越・北陸、九州が2ケタ減と不調だった。次期DIは4ポイント上昇の5。

調査は4半期ごとに実施。JATA会員など293社が回答した。

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ