アユ解禁の多摩川 台風19号影響し遡上アユは昨年の1割程度
東京都は6月1日、今年の多摩川を遡上したアユは、昨年の333万尾の1割程度の37万尾と推計されると発表した。2004年以来、16年ぶりの少なさだという。
東京都ではアユを重要な水産資源として、1983年から多摩川下流部で遡上調査を行っている。今年は3月23-5月31日まで、多摩川河口から11キロの地点の丸子橋近くに定置網を設置して調査を行った。
遡上するアユの数が大幅に減少した理由について、都島しょ農林水産総合センター振興企画室は、「昨年10月の台風19号の影響で、アユの産卵場での濁水が継続したこと」が要因の1つに考えられるとしている。
アユは寿命が1年の年魚。多摩川では主に河口から15-25キロ区間で秋に産卵し、ふ化すると海に下り、東京湾で冬を過ごすと、春に川を遡上する。
センターの長谷川敦子企画振興室長によると、「アユは年魚のため、天候や水量など、前の年の川の状況に影響を受けやすい」とのこと。
最近の数年を見ても、2017年の158万尾から、2018年には990万尾、2019年は333万尾と、遡上の数は大きく上下している。調査開始から最も多かったのは2012年で、1200万尾が多摩川を遡上したと推計している。
多摩川では6月1日、中下流域でアユの解禁日を迎えた。上流の秋川は6月6日、奥多摩は6月20日が解禁日となる。
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