GWは10連休効果が顕著(1) JTB見通しでは旅行人数が過去最高
史上初の10連休で市場は活況―。JTBが発表したゴールデンウイーク(GW、4月25日―5月5日)の旅行動向見通しによると、1泊以上の旅行に出かける総旅行人数は対前年比1・2%増の2467万人。国内旅行人数、海外旅行人数とも過去最高で、費用面も大きくアップを見込まれるなど、新時代は好スタートになりそうだ。
今年のGWは新天皇の即位と、新元号「令和」が始まる特別な時期。お祝いムードが流れるが、景気は不透明感が漂い、家計も節約志向と旅行市場にとっては必ずしも歓迎する環境にはない。
ただ、同社のアンケートでは、GWに旅行に行くと回答した割合は前年比1・1ポイント増の26・3%と、旅行意欲は上向き。昨年と比べて遠距離に行く意向が短距離に比べて高く、旅行日数も増やした人が減らした人を上回るなど、意欲は旺盛とみていいだろう。
国内旅行人数は同1・1%増の2401万人。旅行日数は1泊2日が3・0%減の36・9%に対して3泊4日が同1・2%増の16・1%となるなど期間は長めに。平均費用も同1・7%増の3万6800円にアップ。同行者は子ども連れの増加が目立つ。
エースJTBの予約状況からは出発日は4月中が多い。北海道や沖縄など遠距離が人気で、天皇即位に関連して伊勢志摩などが人気だという。首都圏発の予約伸び率は北海道、USJ(大阪)、中部、沖縄、京都の順。
海外旅行人数は同6・9%増の66万2千人と、10連休効果を大きく受け大幅増。ルックJTBの予約状況からはハワイやグアム、台湾、遠距離のイタリア、オーストラリアなどが人気を集める。
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