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「地旅」の流通販売は 国内観光活性化フォーラム(2)

作家の嵐山光三郎さんが「新団体旅行のすすめ」をテーマに行った記念講演では「グループやサークルの仲間と行く旅行を新団体旅行と名づけたい。ユニークな企画を提案すれば、旅行需要の掘り起こしになる」と話した。

熟知した商品を熱い思いで

「地旅とその流通促進のために」をテーマにしたパネルディスカッションは、平安女学院大学の佐藤喜子光教授がコーディネーターを務め、静岡県観光協会しずおかツーリズムコーディネーターの今井利昭チーフ、極東航空交通観光の徳永雅典社長、山口県地域振興部観光交流課の吉井明生主任がパネラーとなり、「地旅」に関する意見を述べた。

今井さんは「いかに流通販売ルートに乗せるかかが課題」とし、徳永さんは「足、宿などの付加価値をつけて値付けしないと儲けにはつながらない」、吉井さんは「広く認知してもらうには成功事例をつくること」を訴えた。

なかでも発地型の旅行会社が「地旅」に取り組む点について徳永さんは「商品を熟知し、お客さんに熱い思いを持って説明できる商品内容にすれば、高単価で旅行してくれるリピーター客につながる可能性が高い」ことを示唆した。

全旅(池田孝昭社長)が初めて設定した「地旅」の大賞、優秀賞、特別賞の表彰が行われた。池田社長は「着地型旅行の推進を始めて10年が過ぎ、この節目の年に新たな試みとして地旅大賞を創設し、多数の応募があったことを喜んでいる。地旅商品企画への気運が確実に高まっている」と話していた。

(トラベルニュースat 09年3月25日号)

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