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着地型旅行に順風(2)

全旅は10月20日、第2回地旅大賞の商品募集を開始した。地域振興に貢献できる旅行商品を「地旅」として認定し、優秀な商品には大賞50万円(予定)をはじめ各賞を贈呈する。

第2回地旅大賞を募集 全旅

応募はANTA会員限定だが、商品企画主体は問わない。12月18日が締め切り。所定の応募用紙はANTA―NET(http://www.anta-net.com/)からダウンロードできる。

第1回大賞は長野県の飯山市観光協会が受賞した。同社では10月13―14日、現地で実証事業を行い、受賞ツアーのコース視察や地元関係者との意見交換会を実施した。池田社長は「地元の皆さんの熱意を感じた。全旅を大いに利用していただき、集客につなげてほしい」と話していた。

着地型の人材研修 地域オペ創造ネット

着地型観光による地域振興を支援する全国地域オペレーター創造ネットワーク(大社充代表世話人)が本格始動した。メルマガやメーリングリストによる情報交換、研修会などに取り組む。

同ネットワークが運営する人材研修が今秋から日本観光協会の主催で行われる。観光まちづくり事業体(DMC)の経営基礎を学ぶ研修で、全国5カ所で実施する。11月11―12日の仙台を皮切りに博多(12月8―9日)、広島(12月10―11日)、大阪(10年1月28―29日)、東京(10年2月15―16日)の順。

立教大学観光学部の清水愼一特任教授やハットウ・オンパクの鶴田浩一郎さんらを講師に、地域主導の集客交流サービスや着地型観光の商品づくりなどについて理解を深める。

受講料は無料。ただし定員は20人(抽選)。着地型観光、DMCに興味のある人は誰でも受講できる。詳細はHP(http://www.tourismoperation.com/)。

販売ツール作成 山陰文化観光圏協

島根県松江市や出雲市などの着地型旅行商品を一覧にしたガイドブックが10月19日、山陰文化観光圏協議会から発行された。玉造や松江しんじ湖温泉の旅館ホテルの全客室に置き、連泊滞在観光を促す。

ガイドブックの作成は今春から、島根県内を中心とした関係者が集まり検討を重ねきた。エリア内では、松江市のゴーストツアーや和菓子づくり体験など人気を集める旅行商品もあったが、これまでは旅行会社ごとに個々のPRが主だった。

そのため、ガイドブックの作成で、着地型ツアーのほか座禅やエステの体験プラン、交通事業者のバス、タクシープランなどを一元化。松江市内のホテル宿泊者を対象に泊食分離を促す食事処ガイド、足立美術館や由志園など観光施設の共通入場パスなどの情報も掲載している。

また、掲載商品の申し込みも一畑トラベルサービスの出雲空港トラベルセンターをATA(エリア・トラベル・エージェンシー)として集約し、観光客のワンストップサービスを実現させた。JTBウォレットとも提携し、携帯端末からの予約もできる。

初版は3万部で、JR主要駅や空港、高速道SAなどでも無料で配布している。タウン誌などでよく見かける「0円」の表記や「今すぐ使える現地ツアー満載」が目を引く表紙も手に取りやすい。

地域内における着地型旅行の販売、情報発信ツールとして他地域からも注目を集めそうだ。

(トラベルニュースat 09年10月25日号)

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