楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

日本の旅文化を創る会が19年度総会(1) 独自性の高い宿泊プラン開発

19/04/04

6年前に旧朝日旅行協力会から改称した「日本の旅文化を創る会」(364会員、佐藤和志会長=秋田県乳頭温泉・鶴の湯)は3月13日、東京・新宿の京王プラザホテルで2019年度総会を開いた。役員改選では佐藤会長、佐藤好億名誉会長(福島県二岐温泉・大丸あすなろ荘)らを再任。19年度事業では、朝日旅行と協力した独自性の高い宿泊プランの開発や、るるぶトラベルとの連携強化によるウェブ販売の強化、働き方改革や人材確保をテーマにした研修に取り組んでいく。

佐藤会長はあいさつで「訪日旅行者の視線は地方に向きつつあり、会の出番が来ていると期待しています。ゲストを地域の日常に巻き込むことで会の存在感を強めていくことが大事です。1人ではできないことも会全体で考え動いていきましょう」と呼びかけた。

日本の旅文化を創る会総会

地熱開発については引き続き反対していく
ことを確認した日本の旅文化を創る会総会

同会には、秘湯の宿の集まりである「日本秘湯を守る会」や、登録有形文化財に指定されている宿が中心の「日本文化遺産を守る会」「源泉湯宿の会」「日本の宿を守る会」があり、それぞれ独自の集客事業や、会を横断した研修に力を入れている。「旅人に寄りそう」「旅に情けを」「秘湯は人なり」など、朝日旅行の創設者である故岩木一二三さんが掲げた理念を、会として大切に継承しているのも特徴。

このうち177施設が加盟する最大勢力の日本秘湯を守る会は19年度、10泊の利用で1泊無料招待の秘湯スタンプ帳事業の推進や、環境省の「チーム新・湯治」への参加を進める。

佐藤名誉会長は「温泉枯渇につながる無秩序な地熱開発には引き続き反対していく。地元で地熱開発の情報があれば、本会もしくは日本温泉協会に知らせてほしい」と要請した。

(次の記事)日本の旅文化を創る会が19年度総会(2) 講演・2019年の観光動向とは

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ