白馬岩岳マウンテンリゾートに「白馬ヒトトキノモリ」がオープン
「世界水準のオールシーズンマウンテンリゾート」を標ぼうする長野県・白馬岩岳に4月28日、新展望エリア「白馬ヒトトキノモリ」がグランドオープンした。芽吹きの季節を迎えたもののいまだ残雪が残る春のマウンテンリゾートを訪ねた。(文・写真 野添ちかこ)

「白馬ヒトトキノモリ」のフォトジェニックエリア
「白馬ヒトトキノモリ」は、標高1289メートルの白馬岩岳山頂から南斜面の「5線サウスリフト」を200m(約7分)ほど下ったところにある約2.5haのエリアで、2018年10月にオープンした絶景テラス&カフェ「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」、2019年7月にオープンした山頂付近のウッドデッキラウンジ「Iwatake Green Park」、自然の中でテレワークできる「森のテラス」、2021年7月にオープンした愛犬のための絶景ドッグテラス「白馬ワン!テンハーバー」などに続いて誕生したもの。
エリア中央には、東京・表参道や京都・嵐山などに出店するティーラテとスコーンの専門店「CHAVATY HAKUBA(チャバティ白馬)」が開店。周辺の広場はウッドチップを撒いた歩道が整備され、鏡面の遊具を配置したフォトジェニックエリアが広がる。
信州産のクロモジを練り込んだ「クロモジスコーン」やふわふわのフォームミルクをのせた「クロモジチャイ」は白馬店の限定品。スコーンとティーラテ、スープやサラダがついた「ピクニックセット」をもって林の中でピクニック気分を味わおう。
卓球とサッカーを組み合わせたハンガリー発祥の「テックボール」やキック式ビリヤードで遊んだり、木立の中のハンモックやブランコに座って高原の風を感じるのもいい。
グリーンシーズン楽しむ仕掛け、次々と
4-5年ほど前の白馬岩岳マウンテンリゾートは、冬の来場者数12万人に対して、夏の来場者数はわずか2-3万人。スキー場が賑わいをみせていた1990年代からみるとマーケットは3分の1-4分の1に縮少。「スキー場としての存続も危うかった」と運営会社である岩岳リゾートの和田寛社長は振り返る。
「夏に稼げるスキー場をつくっていかないとダメになる」(和田社長)とグリーンシーズンに絶景を楽しめるスポットを創出し、大人から子ども、さらにはペットまで楽しめるアクティビティを拡充させたのが快進撃の始まりだった。
絶景テラス&カフェの完成以降、さまざまなアクティビティが誕生し、コロナ禍でのアウトドア人気の高まりを追い風に、2021年のグリーンシーズンの来訪者数は13万4000人と冬のスキー客を上回った。「白馬ヒトトキノモリ」は来場者増に対応するため、2021年11月にプレオープン、このほどグランドオープンした形だ。
2020年7月に誕生した絶景キャンプ場「白馬岩岳マウンテンフィールド」は今夏までに「白馬ヒトトキノモリ」内に移転し、Wifiや電源、ソーラー電力を完備し、眺望を兼ね備えたキャンプ場としてリニューアル予定。

白馬で白馬にのる、シャレから生まれたアクティビティ。初心者でも挑戦できる
あわせて今シーズンは頂上付近のアクティビティも拡充した。「リード付き体験乗馬」(約10分2000円)と「ホーストレッキング」(45分1万5000円:7月から営業予定)は山々の絶景を眺めながら、山岳リゾートで乗馬体験できるというものだ。
このほか、2020年8月登場の大型ブランコ「ヤッホー!スウィングpresented by にゃんこ大戦争」(約2分、500円)や「Mountaincart(マウンテンカート)」(1800円)、「マウンテンバイク」(1200円〜、コースにより異なる)、「スカイトランポリン」(約3分、1000円)など各種アクティビティも継続中。「ワン・ワン広場 森のドッグラン」で愛犬を走らせたり、森の中でワーケーションなどさまざまな要望にも応える。
白馬岩岳マウンテンリゾートの2022グリーンシーズンの営業期間は4月28日-11月13日。朝8時30分-夕方5時、入場料(ゴンドラ・リフト往復込)は大人2400円、小人1300円、ペット700円。
問い合わせは、岩岳リゾート0261-72-2474。
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