タイとの往来活性化 TATと関西広域連、観光交流の促進で合意
タイ国政府観光庁(TAT)と関西広域連合との観光交流の促進に係る趣意書(LOI)の調印式が8月2日、京都府庁で行われた。タイと関西間の相互往来を活発化させるほか、オーバーツーリズムなどの課題解決について知見を共有することに取り組む。関西広域連合が国外機関とLOIを締結するのは仏のイル・ド・フランス州政府に次いで2例目。
調印式には、TATのターパニー・キアットパイブーン総裁と関西広域連合の鈴木一弥副委員長(広域観光・文化・スポーツ振興担当=京都府副知事)らが出席。鈴木副委員長は「タイは世界有数の観光大国で学ぶべきところが多数あります。来年は大阪・関西万博があり、タイと関西の観光交流の振興によい機会です。相互にウインウインの交流が発展するよう期待しています」。
ターパニー総裁は「ツーウェイツーリズムが重要なテーマです。関西とタイの親密な関係を示す重要な調印だと認識しています。持続可能な責任のある観光についてアイデアを交換し確立したい。新しい観光商品、魅力の見せ方を互いに積み重ねていく」とし、両国国民の異文化理解を促し日本の若年層をタイへ誘致する意欲を示した。
LOTの調印は昨年11月、関西広域連合の観光担当副広域連合長で京都府の西脇隆俊知事が現地でTATを訪問したことがきっかけという。趣意書には、観光プロモーションの相互協力や持続性の高い観光の推進に資する取り組みやノウハウの共有などをうたい、今後事務局レベルで協議していく。
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