大阪・夢洲のIR、MGMオリックスに決定
大阪府と大阪市が夢洲(ゆめしま)に誘致を目指している統合型リゾート(IR)について9月28日、MGM・オリックスコンソーシアム(MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックス)を設置運営事業者に選んだ。提案概要によると、初期投資額は約1兆8千億円で、2020年代後半に開業、年間来場者数は2050万人と見込んでいる。
府と市は選定委員会を設置し、MGM・オリックスコンソーシアムを設置運営事業予定者として適格を有するものと判断し、設置運営事業予定者に選定した。
IRの概要は、総延床面積が約77万平方メートル。カジノ、宿泊施設をはじめ、最大6千人超が収容できる国際会議場や展示面積2万平方メートルの展示会場からなるMICE施設、3500席の夢洲シアターなどのエンターテイメント施設、飲食・物販施設で構成。このうち、カジノは6万1千平方メートルで、宿泊施設はエンターテイメントホテル、多世代型アクアリゾートホテル、VIP向け高級ホテルの3施設を設け客室数は2500室としている。大阪最大級のバスターミナル、フェリーターミナル、IRを拠点に広域観光を推進する関西ツーリズムセンターも整備する。

非日常を体験できるリゾート空間の「結びの庭」(イメージパース)
年間来場者数は国内1400万人、国外650万人を見込み、新たに1万5千人の雇用を創出。年間売上は約5400億円とし、大阪府と大阪市には合計で年間1100億円を納付するとしている。
選定委員会では「大阪・関西が有する観光魅力や産業・文化資源のポテンシャルを生かした成長型IRの実現により、大阪の都市ブランドを国際競争力ある新たな次元に引き上げることをめざす非常に意欲的な提案」と評価。「大阪IRが大阪・関西経済の成長や観光産業の底上げに寄与し、我が国全体の観光および経済振興の起爆となることを大いに期待したい」としている。
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