滋賀県、12月から県内宿泊補助キャンペーン第2弾を開始 一社滋旅協が説明会開く
滋賀県は12月から、コロナ禍で打撃を受ける県内観光業を支援しようと、宿泊キャンペーン「今こそ滋賀を旅しよう」の第2弾を始める。第1弾の周遊クーポン付与に今回は宿泊補助割引を加えて、より厚い設定で冬季の旅行需要を喚起する。
これを受け、一般社団法人滋賀県旅行業協会は11月16日、大津市のコラボしが21で説明会を開催。会員23社が参加し、県担当者から事業について詳細な説明を受けた。Go Toトラベルをはじめ国や自治体のキャンペーンで中小旅行会社への恩恵の少なさが叫ばれる中、事業への質問が相次ぎ、増売につなげようという熱意を感じさせた。
キャンペーンは12月12日―2021年3月7日の県内約130軒強の参画宿泊施設の宿泊利用に対し、1人1泊あたり平日4千円、休前日1千円の宿泊割引と、県内の周遊クーポン5千円分を付与するもの。滋賀県内と関西2府4県、名古屋市のコンビニエンスストアでチケットを1千円で購入することで利用できる。チケットは5万枚を用意、12月1日から県内で発売を開始し、順次県外へと販売エリアを広げていく。
宿泊予約は募集型企画商品を造成する大手旅行会社経由か、宿泊施設の直接販売などから。大手旅行会社は第1弾のJTBのみから計6社に対象を拡大。中小旅行会社からの予約販売は宿泊施設の直接販売枠を利用することになる。
説明会で、県観光振興局観光推進室の辻良介室長は「県の補助事業の当初予算1億6千万円の3分の1が執行されている状態です。第1弾では5万泊の大半が売れましたが、今回は宿の裁量で売ってもらう方式を採用。団体旅行の機運はまだ戻ってきませんが、個人旅行販売、営業ツールとしてうまく活用していただければ、冬の閑散期に需要を生み出せると考えています」と説明。現在実施しているバスツアーの補助事業の継続や来年度の予算の積み上げにも言及し、業界を支援していく姿勢を示した。

事業について説明
びわこビジターズビューロー国内誘致部の香月義之副部長が事業を説明。質疑応答ではGo Toとの併用や、Go Toの効果で満室が相次いでいる状況への対応など質問が相次いだ。「中小旅行会社でも販売可能とうたってほしい」という声も挙がっていた。
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