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国・県事業への参画を計画 兵庫県/全旅協支部総会

21/06/27

一般社団法人兵庫県旅行業協会(山口嘉幸会長=ハート、164会員)は5月27日、神戸市中央区の神戸市勤労会館で2021年度定時総会を開いた。任期満了に伴う役員改選が行われ、山口会長が再選。コロナ禍で厳しい状況が続くが、ウイズ・アフターコロナの再起へ過去最長に並ぶ4期目の舵取りを担う。

コロナ感染再拡大のなかだが、役員改選に加え、苦境が続く会員が少しでも顔を合わせられる場にしたいと少人数開催に。20人が出席した。

兵庫県旅行業協会

山口会長を再選

山口会長はあいさつで「(コロナ禍による打撃への支援を)県などに陳情しているが、明確な返答がなかなかないのが実情。会員の皆さんに納得いただけるような活動はできていない」と苦悩を吐露。

そのなかで、観光庁の「地域観光事業支援」を活用した兵庫県の「県民割」事業の事務局公募に手を挙げたことを表明。山口会長は「井戸敏三県知事に県民割は県の旅行業者にも携わらせてほしいという陳情はしていた。選定、事務局運営のハードルは高いが、選定された際は皆さんぜひ支援していただきたい」と呼びかけた。

「県へ陳情してきたが、県の事業ではなくあくまで国の事業なので選定されるかは不透明」と、山口会長は期待と不安が入り混じる。選定されれば事務局を立ち上げ、会員から出向社員を募るという。

20年度事業報告・収支決算、21年度事業計画案・収支予算案はいずれも承認・可決。21年度は勉強会や研修旅行を行うほか、独自事業の「敬老の日に旅を贈ろう」プロジェクトをコロナ収束後に再開予定にしている。

また、年会費については、全国旅行業協会本部会費は今年度減額が難しい見込みだが、県協会としては支部会費を全額免除する方針。

役員改選で選ばれた21・22年度役員は次の通り(敬称略)。

会長=山口嘉幸▽副会長=大西洋平(大西洋ツーリスト)、山中英彦(みずほトラベルサービス)▽専務理事=秋山芳彦(i.スマイル)▽理事=小倉譲(しゃらく)、馬場謙志(日本ツアーサービス)、菱田良平(プロクシー)、福地康行(ジィ・アンド・ジィ)、藤本一(神永トラベル)

協会の事業会社・株式会社HATAの総会も行われ、いずれの議案も可決。役員改選では山中英彦社長を再任した。

20期(20年度)はコロナ禍で減収となったが、コロナ対策衛生用品や協力会である「くすのき会」応援プロジェクト商品など商品を拡充させた物品販売事業が好調。21期(21年度)もGo Toトラベルや県民割を活用したTrip全旅、JAL、日本旅行の商品販売拡大、物販に力を入れる。

なお、くすのき会の総会は書面決議で行った。

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