白神山地世界自然遺産30周年で観光振興強化 近畿日本ツーリストとクラブツーリズム、青森県西目屋村と包括連携協定を締結
近畿日本ツーリスト(髙浦雅彦社長)とクラブツーリズム(酒井博社長)は11月28日、青森県西目屋村(桑田豊昭村長)と「観光振興及び地域活性化に関する包括連携協定」を締結した。旅行商品造成など観光による交流人口の増加と情報共有で地域活性化を推進する。
両社は、これまでも同村が進める世界自然遺産白神山地を活用した観光振興にあわせ、白神山地の散策、村内観光施設の利用など同村への観光誘客を推進。来年度の白神山地の世界自然遺産登録30周年にあわせ連携を深化し、観光振興への取り組みを強化する。
協定では観光・イベントを通じた交流人口の拡大▽産業・経済・文化・歴史・スポーツの振興▽地域の魅力発信・地域経済の活性化―などを協力内容に掲げる。
具体的には近畿日本ツーリストは地元の食やマタギ文化、体験を組み合わせた着地型コンテンツ開発、ツアーの造成、教育旅行、スポーツ合宿などの需要の取り込みを展開。クラブツーリズムは白神山地散策などアウトドアを組み込んだプランやテーマ型旅行の企画販売を行う。
同日行われた締結式での桑田村長は「世界自然遺産登録30周年の節目という機会を最大限に活用し、さらなる誘客促進につなげるため、より魅力的な観光地域づくりに取り組み、白神山地の普遍的な価値と魅力を国内外に発信していく」、髙浦社長は「観光・イベントを通じた交流人口の拡大を通じて地域経済の活性化に寄与していきたい」クラブツーリズムの中村朋広創造事業本部長は「テーマ型旅行のプログラムを数多く開発、誘客につなげ、地域のさらなる可能性を高めたい」とコメントした。

左から中村取締役、桑田村長、髙浦社長
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