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「らんまん」テーマに現地研修 高知県、OATA組合員招く

23/05/02

現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」にちなんで、高知県は協同組合大阪府旅行業協会(OATA)の組合員を招き、現地研修を実施した。

ドラマは、高知県出身の植物学者・牧野富太郎をモデルとしたオリジナルストーリーで、好評を博している。高知県では放送効果を観光に生かそうと、県内を「らんまんの舞台・高知」として位置づけ、2024年3月31日まで観光博覧会「牧野博士の新休日」を開催、牧野博士ゆかりの地をアピールしている。

現地研修にはOATAの組合員16人が参加。牧野博士の生誕地である佐川町や牧野博士が愛した植物を知ることができる高知県立牧野植物園などを見学した。

佐川町では、牧野博士が幼少期から親しみ生家の裏山に建つ金峰神社周辺で毎年2月ごろに見ごろを迎えるバイカオウレンを観察。420種類以上の山野草が植栽されている牧野公園では博士が命名した草花を見て回った。このほか、司牡丹酒造の酒蔵や江戸期より酒造業を営んできた旧浜口邸、生家跡に建ち博士の遺品や植物画を展示する牧野富太郎ふるさと館、博士も学んだ家塾・名教館なども訪ねた。

高知市では、博士が逝去した翌年の1958年に開園した高知県立牧野植物園へ。五台山の約8ヘクタールの敷地に3千種類以上の植物が植栽されている園内を学芸員の案内で見学。博士の功績や人柄に触れることができる牧野富太郎記念館・展示館、熱帯の植物が生い茂り探検している気分を味わえる高さ17メートルの温室などを見て回った。

牧野植物園

牧野植物園の温室を見学する参加者

桂浜では今年3月にオープンした商業施設エリアの桂浜公園・海のテラスで、物販販売施設や団体昼食施設を見学。香南市赤岡町にある幕末の絵師・金蔵の貴重な芝居絵屏風や資料を展示した「絵金蔵」などにも立ち寄った。

絵金蔵

幕末の絵師・金蔵の貴重な芝居絵屏風や
資料を展示した「絵金蔵」

初日の夜には高知市内のホテルで、名刺交換会と観光説明会が開かれ、高知県観光コンベンション協会国内誘致部の浜崎洋部長から、高知県観光博覧会の説明が行われた。

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