琵琶湖畔にサウナ出現 長浜市の紅鮎・山本さん企画、「地域の社交場に」/滋賀
滋賀県長浜市の琵琶湖畔にサウナを設置し、地域の社交場として活用する試みがこのほど行われた。サウナ愛好家らが集い、本場フィンランドサウナを体験した。
企画したのは、同市尾上温泉の旅館紅鮎の山本享平さんで「サウナと琵琶湖を組み合わせることで湖北の自然のすばらしさ、長浜の魅力を知ってもらえるのではないか」とねらいを話す。
山本さんはフィンランドから1張で最大6人を収容できるテント式サウナを3つ購入。薪ストーブで熱した石に水をかけることで熱い蒸気を発生させ、フィンランド語でロウリュ(蒸気)と呼ばれるセルフ方式のサウナ。身体が温まったら外に出て湖水でクールダウンする。「フィンランドでは海に浸かったり雪を被ったりするが、琵琶湖はサウナのあとのクールダウンに最適」と湖畔サウナの魅力を話す山本さん。

湖畔に並ぶ3張のテント式サウナ
フィンランドのサウナデーは市民が自宅サウナを無料で開放し、他人との会話や交流を楽しもうというもので、2016年に始まった。日本では日本サウナ・スパ協会は3月7日を「サウナの日」として定めている。
山本さんは「サウナの中では地位や肩書は関係なく、裸のつきあい。いろんな人の交流場になる」とし、湯に浸かりながら交流する銭湯文化を持つ日本人にサウナの魅力を伝えたいという。

「裸のつきあいが魅力」と
自らサウナを体験する山本さん
今年は日本とフィンランドの外交樹立百周年を迎えており、山本さんは「百周年をきっかけに、サウナを通して湖北に多くの人が集える場づくりを提供したい」と意気込む。
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