宿の思い、価値を伝える 日本味の宿が親ぼく会
22/08/03
食に館にスタッフに「味わい深い宿」を目指す旅館の集まり「日本味の宿」が7月6日、東京・神保町の学士会館で親ぼく会を開いた。コロナ禍の2年半は集い意見を交わす機会がなかった。
山本亨平会長(滋賀県長浜市・尾上温泉旅館紅鮎)は「宿泊業界は大変な時期を過ごしていますが、前を向いて進みたい。コロナで旅行が制限されるなか、宿は何のために存在するのか、何の価値を提供できるかを自問自答してきました。今言いたいのは旅を続けようということです。ゲストに新しい時間の使い方を提案し宿の思いを伝えていきたい」と意気込みを示した。
顧問を務めるエッセイストの柏井壽さんは「コロナ禍で家にいるとき、旅行は必要なのかと思う時がありました。今、旅行を再開し旅館に泊まると、わくわくする自分に驚いています。旅は人生に必要だと、旅に出るとよく分かります。失われた2年が無駄にならないように研さんしましょう」と呼びかけた。
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