宿泊販売目標1042億円 JTB旅ホ連関西支部連合が総会、豊富な話題を追い風に
JTB協定旅館ホテル連盟西日本支部連合会(岸本一郎会長=滋賀県・浜湖月、833会員)は5月29日、広島県のホテルグランヴィア広島で2025年度通常総会を開いた。
岸本会長は今年度、大阪・関西万博の開催や瀬戸内国際芸術祭、NHK朝ドラの前半は高知県が舞台の「あんぱん」、後期は島根県が舞台の「ばけばけ」など話題が西日本エリアに集まり、注目されることを紹介。さらに26年度もNHK大河ドラマとして「豊臣兄弟!」、世界遺産登録の発表がある「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」などが続くことから「観光は関西からという観点から西日本エリアへの集客増加を目指しましょう」と呼びかけた。

「観光は関西から」と呼びかけた岸本会長
JTB執行役員ツーリズム事業本部西日本エリア広域代表の北村豪名誉会長は、お客様紹介運動の実績として「西日本支部連合会は2億8300万円を達成し、対前年比114・4%で全国1位になりました」と報告し、今後の重点施策として大阪・関西万博の収益最大化とレガシーの創出、万博跡地の施設参画、30年のIRオープン時の観光送客施設の布石、万博来場者を西日本エリア周遊へ誘導する旅行商品の造成・販売化などに取り組む考えを示した。
本部の宮﨑光彦会長は「インバウンドは絶好調ですが国内の宿泊販売額は未達に終りました」と述べ、顧客増加のための4つの要素は▽新規顧客の獲得▽リピーターの確保▽滞在時間の延長▽商品価値の向上とPR・販売力の強化だと指摘。各地の実情に合わせた地域マネジメントの方策を明確にすることも課題として掲げた。
今年度事業については①本部が掲げる宿泊販売目標4200億円のうち西日本支部連合会で1042億円の達成に向けた取り組みを強化…
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