関西に熱い視線注ぐ高知県 プレス招き発信会開く
高知県(濵田庄司知事)はこのほど、大阪市北区の大阪新阪急ホテルで「高知家プロモーションin関西 プレス発表会&情報交換会」を開いた。マスコミ関係者ら60人が出席した。
情報交換会は、2021年に策定した「関西・高知経済連携強化戦略」の一環。同戦略では大阪・関西万博に向けて関西圏の活力を呼び込み県経済の底上げを図るため、関西との連携強化に注力することをうたう。
第一部のプレス発表会で濵田知事は「人・モノ・情報の流れを太くし、高知の経済を元気にしたい」と話し、関西に熱い視線を注いでいることを訴えた。
このあと行った情報交換会でも「高知県自慢の食・酒で高知の魅力を一生懸命に発信するので、本日お越しの皆さまには関西と高知の懸け橋になっていただきたい」と述べ、1人でも多くの関西人に高知のすばらしさを伝えてほしいと呼びかけた。

プレス発表会で熱くプレゼンする濱田知事
このあと、関西・高知スポーツ観光大使の藤川球児さんを起用したPR動画を映し出したほか、梅田3丁目商業施設内に24年春オープンする関西初となる高知県アンテナショップの計画について発表した。
続いて南国市の平山耕三市長、香南市の濱田豪太市長、安田町の黒岩之浩町長、本山町の沢田和広町長、大豊町の大石雅夫町長、梼原町の吉田尚人町長、日高村の戸梶眞幸村長の県内7市町村長がそれぞれの市町村の魅力をPRした。
第二部の情報交換会では、第一部で登壇した7市町村長の鏡開きでスタート。会場内では県内17蔵のお酒が味わえる試飲コーナーや鰹のたたきや自然薯のすり流し、土佐和牛のローストなどの食材を味わった。

7首長らが土佐の酒を鏡開き
高知県酒造組合の竹村昭彦理事長は「近年、日本酒は賞の取りやすさや若者受けすることから甘口化してしまっている」と指摘し、土佐酒は風土・地域性・食文化に密接につながり、食中酒として最適であることを強調。
さらに23年春から始まるNHKの連続テレビ小説「らんまん」の主人公が植物学者の牧野富太郎がモデルになっていることに触れ「牧野博士は高知の酒蔵の跡取り息子で、物語の前半は酒造りや酒蔵のシーンが登場します。ドラマのスタートで土佐酒が脚光を浴びることを期待しています」と話していた。
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