3年ぶりに“対面総会” 日本観光振興協会、山西会長を再選
公益社団法人日本観光振興協会(山西健一郎会長)は6月10日、東京都港区の東京プリンスホテルで第59回通常総会を開き、山西会長を再選した役員選任のほか2021年度事業報告と収支決算を審議、承認した。
山西会長はあいさつで「世界の観光業界が2019年12月以降2年半もの間、コロナ拡大との闘いを続けてきました。この間、観光の灯を消さないよう努力してきた関係者に敬意を示す」と述べ、3年ぶりに対面で総会が開催できたことに感謝の意を示した。
国内旅行が回復基調にある反面、インバウンドについては依然厳しい状況にあるとし「政府などにグローバルスタンダードの採用を働きかけたい」と述べ、入国者数制限や水際対策の緩和を求めるとともにMICE誘致やスポーツ、文化芸術をテーマに企業と連携して取り組んでいくとした。

訪日観光復活へグローバルスタンダードの採用を
呼びかける山西会長
出席した観光庁の和田浩一長官は、観光地や観光産業の再生・高付加価値化が政府の骨太の方針において成長戦略と位置づけられているとし「ポストコロナに向けた戦略的な施策に観光庁としてはこれまでにない1千億円の予算がつけられました」。そう話したうえで「ニューノーマル時代の新たな観光振興に中核的な役割を期待しています」と日本観光振興協会がけん引役となるよう促した。
役員選任では新たに、大西雅之さん(日本旅館協会会長)と片野坂真哉さん(ANAホールディングス会長)、平井伸治さん(全国知事会会長)を副会長とするなど新体制を固めた。
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