石川七尾・珠洲や島根海士など16地域 観光庁、「第2のふるさとづくりプロジェクト」モデル実証事業を採択
観光庁は5月14日、「何度も通う、帰る」旅を新しい旅のスタイルとして確立を目指す「第2のふるさとづくりプロジェクト」についてのモデル実証事業で、全16地域を採択した。
「第2のふるさとづくりプロジェクト」は国内旅行市場の需要拡大に向けた新たな旅のスタイルとして提唱しているもの。地方の魅力を生かして各地を「第2のふるさと」化し、新たな交流市場として発展を目指す地域の取り組みを支援していく。
今年度はこれまでの取り組みなどを踏まえ、地域への経済効果の拡大や観光事業としての持続可能性の向上に関する「先駆的事例創出モデル」と、地域と企業の結びつきを強固にして継続的な来訪につなげる「企業版第2のふるさとづくりモデル」の実証を実施。優良事例を横展開するための仕掛けづくりなどに取り組む事業を求めていた。
採択された地域と事業名は次の通り。
【先駆的事例創出モデル】 福島県二本松市=「火山とともに生きる湯のまちから、歩いてつなぐ長く歩く道づくり」▽千葉県南房総市・鋸南町=新たな地域産業創出につながる観光コンテンツ構築実証事業~ともに創る第2のふるさと~▽富山県南砺市=南砺の伝統工芸(井波彫刻・五箇山和紙・福光麻布)の学びから、その背景にある精神性「土徳」に触れることで何度も訪れる地となる実証事業▽石川県七尾市=のと物語 共に紡ぐ復興のストーリー▽石川県珠洲市=復興関係人口による”心の絆”で繋がる第2のふるさとづくり▽長野県生坂村=地域コミュニティ型エコシステム<リジェネラティブDAO>▽和歌山市=地域課題解決型観光開発和歌山モデル協議会▽広島県三原市=MACHIDUCREW DAOを活用した“第2のふるさと”祭り体験型ツーリズム構築事業
【企業版第2のふるさとづくりモデル】 北海道洞爺湖町=支笏洞爺国立公園「トーヤの森」を核とした地域と企業の創発促進プログラム造成・実証事業▽北海道浦幌町=うらほろアカデメイア2・0▽新潟県南魚沼市ほか=地域との関係性を育み活かす、自律型・地域イノベーション人材を創出「雪国発越境学習プログラム 帰る旅 ビジネス人材クリエイターズCAMP」▽石川県七尾市・輪島市=能登半島地震復興ワーケーション(関係人口から行動人口へ)▽長野県千曲市ほか=ワーケーションまちづくりラボ▽三重県大台町=「ラーケーションの日」とワーケーション連携による第2のふるさとづくり▽島根県海士町=離島医療の魅力化による関係人口拡大PJ▽香川県琴平町=「観光まちづくり」で企業のミライをコトひらく町・琴平~地域課題に向き合い、共に創る第2のふるさと実証事業~

琴平町の金刀比羅宮
- 旭日小綬章にANHA清水会長 ANTA北副会長は旭日双光章(25/05/15)
- 宇都宮や京都など7件を採択 観光庁「MICE開催地としての魅力向上事業」(25/05/04)
- 19年比14・7%増の25兆1536億円、宿泊旅行単価大きく上昇 2024年の日本人国内旅行消費額年計(25/05/02)
- 今年の観光関係功労者国土交通大臣表彰、旅館業や旅行業などから21人が受賞(25/04/28)
- 所長に金子氏が就任 世界観光機関アジア太平洋地域事務所(25/04/17)