国内、海外旅行とも潜在需要は高い レジャー白書’25
日本生産性本部は7月15日、2024年の余暇活動に関する調査結果をまとめた「レジャー白書2025(速報版)」を発表した。余暇活動の参加率では「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が48・3%で3年連続の1位、海外旅行への潜在需要も高い水準を維持しており、余暇に占める旅行志向は健在だった。
参加率1位となった「国内観光旅行」は前年(48・7%)からわずかに低下したが、依然として余暇活動の中心に位置づけられている。コロナ禍前の19年(54・3%)と比べると水準はやや低いが、温泉地や避暑地などを訪れる国内旅行の需要は、年齢や性別を問わず高い支持を集めている。
2位には「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」が38・1%で入り、前年から1・1ポイント上昇。コロナ禍で伸びた在宅型レジャーは一定の定着をみせている。前年2位だった「外食(日常的なものを除く)」は3・6ポイント減で3位に後退した。
「今後参加したい」とする希望率と現在の参加率との差をもとに算出される「潜在需要」では「海外旅行」が2年連続でトップとなった。旅行希望者は依然として多いものの、前年より3・9ポイント減少しており、円安や航空運賃の高騰などが希望率の低下に影響を与えているとみられる。「国内観光旅行」も同様に、潜在需要は前年より0・6ポイント減少したが、需要そのものは高水準を維持している。
「仕事と余暇のどちらを重視するか」という設問では「余暇を重視する」と回答した人が67・8%に達し、過去最高を更新した。特に「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」という回答は37・8%にのぼり、価値観の転換が進んでいることがうかがえる。
調査は、24年2月にインターネットを通じて実施し、全国の15―79歳の男女3467人が回答した。
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