JR九州と中国OTA「Ctrip」、九州旅行客拡大へ連携基本合意
JR九州とCtrip.com International, Ltd.(中国・上海、Ctrip、シートリップ)は10月 10日、九州への誘客に向けた基本合意書を締結した。Ctripは、2019年4月のJR東日本との提携に続き、 JRとは2件目の締結。 世界3億人の会員を持つCtripと、 九州7県の交通網を持つJR九州が協力することで、 九州への訪日外国人を一層増やし、 九州の地域活性化を目指す。
世界3億人以上の会員を持つCtripが九州観光を活性化
Ctripは、 Trip.comをブランドに有する世界最大級のオンライン旅行会社です。 世界で3億人超の会員数を擁している。 東京、 香港、 ニューヨーク、 エジンバラ等世界各地に拠点を持ち、 提携ホテルは世界200カ国120万件にのぼる。 航空券、 宿泊、 鉄道サービスの販売と観光情報発信などをワンストップで行い、 毎年、 利用会員数を着実に伸ばしている。
Ctripは、 すでに、 2019年4月からJR九州のレールパスの直接販売契約を結び、 旅行者の利便性を図っている。 両者は、さらなる誘客に取り組むため、 オンラインを通して、 九州の魅力の発信を行い、 中国から九州への誘客に取り組むことが九州へのインバウンドのさらなる活性化につながると考え、 九州への誘客に向けた基本合意書を締結し、 連携する運びとなった。
JR九州とCtripは、 この連携を通じて、 ホームページ等での相互のプロモーション活動、 レールパス等の旅行商品のCtripでの取り扱い、 宿泊、 観光地、 商業施設等のプロモーションを実施する。 そしてCtripの九州各地の自治体と連携したプロモーションに、 JR九州もモデルルート提案や列車リソースの提供等の協力を行う。 またインバウンドに関する観光関連データの分析も行う。九州観光推進機構にもアドバイザーとしての協力を得て、 訪日インバウンドの観点から九州への需要創造、 地域活性化に努める。
基本合意書の締結式は10月10日にCtrip上海本社にて行われ、 JR九州取締役専務執行役員 古宮 洋二氏、 Ctrip CMO(最高マーケティング責任者)孫 波(ソン・ハ)が出席した。
JR九州の古宮氏は、 「年間3億人以上のユーザーを有する中国NO.1のCtripとの連携を最大限に活かし、 九州の魅力をより多くの中国の皆様に知って頂き、 九州と中国との交流に寄与することで、 九州への需要創造を図り、 九州の地域活性化に繋げていきたい」として期待を語った。
Ctripの孫波は、 「Ctripは9月に、 大分県と連携協定を結んだ。九州は中国人旅行者に人気の場所です。 実際、 中国から九州を訪れる旅行者は増加傾向にある。買い物、 温泉、 都市の魅力、 文化など、 九州には様々な魅力がある。この度の協定を通じて、 Ctripの顧客に九州7県の魅力を積極的に発信することに加えて、 九州をより便利に快適に旅行を楽しんでいただくことが可能となる。 距離的にも近い九州を、 中国人の身近な旅行先として根付かせ、 地域の活性化にも貢献していきたい」と述べた。
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