グランプリは和歌山大学 関西エアポートとJATA関西主催・海外旅行企画コンテスト
関西エアポートと日本旅行業協会(JATA)関西支部の共催で6月14日、第16回関西空港発「学生と旅行会社でつくる」海外旅行企画コンテストの最終審査会が大阪市内で開かれた。関西をはじめ関東、中部、九州の大学から26件の応募があり、7校8組が最終審査会に臨んだ。グランプリには、和歌山大学観光学部の鈴木和さんら6人で考案した「ALOHA! HEALING JOURNEY―Myコーピングを見つける4日間―」が選ばれた。
コンテストは、大学生が自由な発想で海外旅行の企画を考え、JATA関西支部海外旅行委員会(吉田千里委員長=JTB)による一次審査を経た後、旅行会社の海外旅行担当者がアドバイス。グランプリの和歌山大学の企画はエイチ・アイ・エスが後押しし、企画内容を練り上げた。
最終審査会は各企画10分で、社会問題など企画立案の背景やターゲットの設定、想定される旅行代金など企画の実現性、可能性を創意工夫して表現。審査員をはじめ来場者に企画の魅力をアピールした。
グランプリに選ばれた「ALOHA!~」は、メンタルヘルスの不調など職場でのストレスを感じている若手女性社員に対して、ストレスを解消するための「コーピング」を提案しハワイで実践するという内容。ロミロミマッサージやウクレレ演奏体験などコーピング活動を行うとともにオリジナルのコーピングノートで1日の体験を記録することで、帰国後もコーピングが継続できるようにした。プレゼンは息の合ったユニークなもので審査員の評価を得た。受賞した鈴木さんらは「半年間考えたプランでこの経験を基にいろんなことにチャレンジしていこうと思います」と話し、指導にあたった大学の恩師やエイチ・アイ・エスの担当者に感謝を述べていた。トロフィー、賞状、副賞として旅行券10万円分が贈られた。

グランプリで表彰される和歌山大学の皆さん
準グランプリは、昭和女子大学国際学部の金井莉真さんが企画した「K―DANCE DREAM 韓国で叶えるダンスの夢」(協力・JTB)。ダンスが必修科目になった中高生にK―POPダンスの本場韓国で、個人では実現できない交流イベントなども盛り込んだ内容。審査員は、大学生が中高生など後進のために考えた取り組みとして評価。関西空港でパフォーマンスを実施することも審査員に受けていた。
最終審査会の講評で、鵜高賢治副委員長(東武トップツアーズ)は「皆さんのプレゼンで、旅行は移動ではない、心を動かすことだと改めて感じました」などと参加学生の力作を讃えた。
なお、優秀賞に選ばれたのは▽安田女子大学「2つの英国 香港の中の英国を探せ」(トウブトップツアーズ)▽九州国際大学「20歳の男旅 タイで昆虫を食べるッタイ」(近畿日本ツーリスト)▽和歌山大学「魔法の世界に踏み出そう」(阪急交通社)▽嵯峨美術大学「思い出を形に。世界で一つ香水をつくる調香師になる旅inフランス」▽藤田医科大学「Sky Quest応援します!シニア向けアクティブ海外冒険企画」(日本旅行)▽同志社大学「地球に“IYI”旅~トルコ プリンセス諸島巡り」(読売旅行)。
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