直島に全室スイート旅館 A&Cが新築、今年4月オープン/香川
岡山県湯郷温泉で季譜の里などを営むA&C(佐々木慎太郎社長)が4月、香川県直島に直島旅館「ろ霞(ろか)」をオープンする。瀬戸内国際芸術祭の主要会場の一つで、現代アートの島として著名な直島で瀬戸内観光の拠点を目指す。
ろ霞は11室すべてが露天風呂付きスイート。畳の上に敷く布団に近いベッドスタイルの寝室やコンテンポラリーな和の空間に若手現代アーティストの作品が飾られたリビングなどで構成する。
料理は、瀬戸内の魚介類の美味しさを前面に牡蠣や寿司を中心に、趣向を凝らした一品を提供。瀬戸内の魚料理をメーンに会席料理と寿司を組み合わせた独自のスタイルのコース料理と、その日の美味しい食材を使ったアラカルトメニューを用意する予定だ。
また建物の中心には野外囲炉裏を据える。「世界中から訪れた現代アートを愛する旅人たちが、火の回りに集まり、自然と語り合う場」とし、旅館のシンボル、コンセプトとして打ち出す。

現代アートと和を前面にした「ろ霞」の館内イメージ
佐々木社長は「世界中の人が集まり、それぞれの国の歴史や文化、これからの時代について語り合う楽しい時間を過ごす場所。そんなイメージを描き重ねながら、一つひとつ作り上げた『ろ霞』の空間と料理とおもてなし」と「アートと寄り添うディープな時間を、どうぞ心ゆくまでお楽しみください」としている。
なお、瀬戸内国際芸術祭は22年4月から、瀬戸内諸島12島と本土・四国の3港周辺で開催する予定。世界の現代アート作品が集結する国内最大規模のアートイベントであり、期間中は多くのアートファンが直島を訪問、ろ霞のオープンニングを華やかにしそうだ。
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