世界に誇る生桜えび 静岡市、観光説明会で魅力発信
静岡市は2017年12月13日、東京・芝公園の東京プリンスホテルで観光説明会を開き、地元特産品や観光イベントをアピールした。
同市の由比港で水揚げされる「桜えび」は、世界で駿河湾と台湾でしか獲れない特産品。しかも、揚げや漬けに調理したものではなく、流通した食品として生で食べられるのは唯一、静岡だけだそう。理由は、桜えび漁獲量日本一の由比港が「高度衛生管理型市場」として運営されていることにある。桜えびを素手で触らないなど、徹底した衛生管理が生食を可能にしている。
漁期は、資源保護のため、毎年10月下旬から12月下旬と、3月下旬から6月初旬の2回。この季節は、由比港や静岡市内の飲食店で、新鮮な生の桜えびを食べられる。
毎年11月3日の文化の日を挟んで4日間開催している「大道芸ワールドカップin静岡」は、18年が27回目。世界中から集結する100組以上のトップレベルのアーティストが、駿府城公園や静岡駅前、市街地や商店街でジャグリングやアクロバットなどの大道芸パフォーマンスを繰り広げる。アジア最大級の大道芸フェスティバルで、100万人以上が観戦する、静岡市を代表するビッグイベントになっている。

「大道芸W杯」をPR
一方、歴史好き、城好きには、駿府城発掘体験が2020年2月まで行われている。将軍職を秀忠に譲った後、徳川家康が大御所政治を行った城であり、死去した城でもある駿府城。16年から天守台の発掘調査が始まり、一般観光客の発掘体験も受け入れている。発掘調査の見学ルートも整備され、ガイドと巡るツアーなども実施。発掘現場の施設「発掘情報館きゃっしる」では、出土品の展示や、映像や模型で駿府城を紹介している。
説明会で田辺信宏・静岡市長は「静岡市が意識しているのは東京ではなく世界です。静岡市には世界中から人が集まるポテンシャルがあります。世界オンリーワングルメの生の桜えびを食べに、また、屋外サーカスとも言える大道芸ワールドカップを自分の目で確かめに来てほしい」と呼びかけた。
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