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【観光業界リーダー年頭所感】一般社団法人兵庫県旅行業協会 会長 山口嘉幸 氏

新春のごあいさつに先立ち、新型コロナウイルス感染により亡くなられた方々にご冥福をお祈りするとともに、罹患された方やその家族に心からお見舞い申しあげます。また、治療にあたる医師や看護師など医療従事者の皆様には、最前線で未知のウイルスの立ち向かい、自身や家族などの感染リスクと隣り合わせに、国民の命と向かい合っていただき深く感謝申しあげます。

新年を迎え謹んで新年のごあいさつを申しあげます。

昨年を振り返ると幾度もの緊急事態宣言が発令され、2020年から続き事業環境はたいへん厳しい状況になりました。一方、昨年9月30日に緊急事態宣言が解除され徐々に人の動きが出てきました。兵庫県においても10月12日から県民割事業がスタートし、我々旅行業界も久しぶりに旅行業者として仕事にありつけるだけでなく、お客様の笑顔に触れることができるようになりました。

しかし12月9日にJTBが発表した「年末年始の旅行動向見通し」によると、国内旅行者数は20年度対比80%増と大きく改善したものの、新型コロナウイルス感染拡大前に比べると38・5%にとどまっているのが現状です。また、新たな変異ウイルス、オミクロン株が世界各国で感染者増が止まらない状況です。

日本国内においてもいつ感染爆発が起こるのか予断を許さない状況が続いています。新型コロナウイルス収束にはほど遠い状況であり、先行きが不透明で将来の予測が困難な危機的な状態が今も続いております。

我々中小零細旅行業者にとっての危機は新型コロナウイルス感染拡大より前から存在していたように思います。それは主に個人旅行において、オンライン旅行会社に顧客を奪われてきたことです。新型コロナウイルス収束後もオンライン旅行会社の躍進はさらに加速していくことは想像にたやすいでしょう。

新型コロナウイルス収束後にもオンライン旅行会社の脅威は続きます。こんな時だからこそ私たちは、自分たちの事業のあり方を大きく見直す時ではないでしょうか。たとえば、高齢化が急速に進む日本社会において必要な旅行サービスとは何か考えるなり、オンライン旅行会社にはないリアル店舗での強みは何かを把握し、それをさらに強化するなりできると思います。

こんな危機的な状況であるからこそ、思い切った改革への意思決定と行動が起こせるかと思います。今は我々中小零細旅行業者が地域密着の中でホスピタリティと痒いところに手が届くサービスを提供し5年、10年、20年と持続可能な成長を果たせる経営土台を作る好機であると思います。

私ども兵庫県旅行業協会も過去のやり方を見直しつつ、新しい日常へと改革する1年とし尽力してまいりたいと思いますので、ご支援ご協力いただけますようよろしくお願い申しあげます。

結びに、皆様にとって良き年でありますよう祈念し、年頭のあいさつとさせていただきます。

年頭所感

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