【観光業界リーダー年頭所感】日本旅館協定旅館ホテル連盟 関西支部連合会会長 金子博美 氏
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は、184日間にわたり開催されました「大阪・関西万博」を機会に関西方面にたくさんの方々が足を向けていただいたこと、長引く円安の影響によるインバウンドのお客様の順調な増加により、京阪神を中心に関西は注目度が向上し、賑わいを取り戻しました。課題であった地方分散も、プラスワントリップ誘客に取り組む各エリアの皆様の努力で新たな着地素材の構築と発信等取り組みも効果も出始め、満足度向上も図るべく改革年になりました。
国内の団体旅行も、リアルのコミュニケーションを取り戻すべく、完全に戻りつつあります。一方、世界に目を向けると、長引く紛争は収まる様相がなく、我々の業界の平和と安寧は落ち着く様相を見せません。また、政治のトップが交代したのちの情勢における多方面への影響は注視しなければなりません。
昨年からお米を中心とした「食」をはじめ、さまざまな要因による物価の高騰は、日本人の消費意欲を削いでしまう状況にもなり、各自治が施行または検討している宿泊税等の新たな制度対応をはじめ、我々の足元においても、人材不足や人件費、燃料、原価の高騰に頭を悩ませるところです。会員の皆様におかれましては、そのような環境に臆することなく知恵と工夫をしぼり、社員の協力のもと、お客様にご満足いただける安定したサービス提供に全力を挙げて取り組んでいただいております。その努力に改めて敬意を表します。
さて、私は昨年、日本旅行事業としてイギリスで開催された商談会に参加しました。インバウンドのお客様はアジアのみならず、多様性に応えるべく姿勢で、地域としての受入体制を整えている最中です。日本に非常に興味や関心を持たれている欧米豪のお客様は特に長期休暇も多く、家族で旅行をする機会もあり、現実は総人口の数%しか日本に来られていないことを考えるとビジネスチャンスであると捉えることができます。
外資系を含むホテルにおいてはSDGsの取り組みが進んでおり、それは今や「当たり前」の対応として捉えられております。サービス業の地位も高く、憧れの産業になっており、旅館との歴史や背景も違いますが、我々も少しずつでも見習いたいものです。
昨年もスポーツ界では大谷翔平さんや山本由伸投手の活躍は目を見張り、バスケットの八村、河村選手、サッカー日本代表のほとんどの選手が欧米で活躍され、また、日本では若き横綱の誕生など、素晴らしく明るい前向きになれるニュースが多く、元気付けられました。本年は冬のオリンピック・パラリンピックをはじめ、WBC、サッカーワールドカップなど日本人の活躍が期待され、延いては「日本」の魅力がさらに発信されることでしょう。そのような勢いを商売にもつなげて、目的地に私どもが選ばれるよう知恵を絞り行動を起こしましょう。地方分散も継続し、広域に誘導できるような提案を積極的に行うことで関西の魅力を発信し、質の高いサービスを提供し、関西のブランド力に磨きをかけていきましょう。会員の皆様のさらなる発展、隆盛を祈念しております。

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