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【観光業界リーダー年頭所感】近畿日本ツーリスト旅丸会 会長 吉田瑛 氏

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

昨年度は、関西万博で酷暑の夏を含む半年間、関西方面での賑わいがありましたが、イベントによる賑わいであり、国内全体に人が動いたわけではなく日本人にとっては旅行素材の価格高騰や円安、物価上昇などの問題で日本の観光産業としては、決して良い状態ではありません。

毎年申していますが、私たち観光業界の人手不足が深刻な問題となっていて、需要があるのに受けられないことによる売り上げ機会の損失がかなり出ていることが大きく、「観光立国」を目指す国との連携を密にして業界全体で取り組まなければならない重要課題であると思います。まずはたくさんの訪日観光客の方々がお越しくださることによって各地域での観光整備や人材育成などに使える国民のためになる財源をしっかり確保し、観光業界全体を押し上げていただきたい。

旅行は単なる娯楽ではなく、人生を豊かにし、人を成長させる力があります。

旅先では、いつもと違う景色、空気、人々に出合います。非日常の経験は五感を刺激し心身のリフレッシュになります。家族や友人と、素晴らしい思い出をつくることができるでしょう。さらに、さまざまな土地の文化に触れたり、人と話したり、食事を味わったりすることで見聞を広めることができます。また、旅行を通して、人生の経験値を上げることができます。

旅先では、道に迷ったり、小さなトラブルに見舞われたりすることがあるものです。そういった問題を解決することで、判断力や思考力が養われます。そして無事に旅を終え自宅に戻った時には、日常のありがたさに気が付くでしょう。

2026年は午年です。馬は古くから五穀豊穣を象徴する縁起の良い動物とされ、神さまの乗り物として神聖視されてきました。神社に奉納される「絵馬」も、そうした信仰の名残です。

馬にまつわる諺に「人間万事塞翁が馬」があります。塞翁という老人が飼う馬が、ある時敵の領地へ逃げてしまいました。しかし後にその馬は立派な馬を連れて戻ってきました。ところが喜んだ塞翁の息子はその馬に乗って落馬し脚を折ってしまいます。さらに話は続き、息子はけがで戦争に行けなくなり、おかげで命拾いをしたのです。この話は人生の幸・不幸は一面では判断できないことを教えてくれます。

本年も、さまざまな出来事が起こるでしょう。なかには一見不幸に思えることもあるかもしれません。しかし、物事は単純ではなく、どのような要因がどのような結果につながるかは誰にもわかりません。悪いことに見えた出来事が、後に良い方向につながることもあり、その逆もあるでしょう。小さなことに一喜一憂せず、冷静に見極めていきましょう。

本年度も、KNT―CTホールディングスグループとKNT―CTパートナーズ会と近畿日本ツーリスト全国旅丸会の会員同志との「つながり」を深め、人を成長させてくれる素敵な「旅」を、たくさん提供してまいります。

最後に、トラベルニュースご愛読の皆様方のますますのご健勝とご多幸を祈念申しあげ、新年のごあいさつとさせていただきます。

年頭所感

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