「天に選ばれし名水の地」アピール 山梨県、関西からの来訪呼びかけ
山梨県観光説明会・商談会が9月6日、大阪市中央区のマイドームおおさかで開かれた。旅行会社を中心に大阪の観光事業者25社が出席した。
主催者を代表して山梨県観光部の市川美季次長は「山梨県は、日本のミネラルウォーター発祥の地で現在も4割のシェアを占めています。『天に選ばれし名水の地』としてワインや日本酒、米やフルーツなど豊かな水を背景にした地域の魅力をアピールしていきます。中部横断道が2年後に開通し、大阪から便利になります。観光目的地として選ばれるよう努めていきます」と話した。
また、やまなし観光推進機構の井澤啓理事長は「着地として皆さんに何をお伝えできるかを考えています。旅の目的が多様化する中で、素材だけを提案するのではなく、皆さんから旅のテーマを提案いただき、そのテーマに沿ったものを発掘し磨いていきたい。皆さんにとってメリットになるテーマを我々にぶつけてほしい」と訴えた。
山梨県は2016年の県観光入込客数が過去最高の3204万人になったことをはじめ、902万6千人の宿泊客数(うち外国人は137万3千人)、観光消費額4157億円といずれも前年比を上回っている。今後、今年4月にDMOの候補法人に登録されたやまなし観光推進機構では「ツーリズムビジネスデータ活性化センター」を設け、マーケティングデータの活用やワンストップサービスの機能強化を進めていく。MICE、教育旅行の誘致を積極的に行う考えだ。
説明会では、フルーツを使ったスイーツ店や雑貨ショップが並ぶ「富士大石ハナテラス」、星空観察や味噌づくりなども楽しめる体験型宿泊施設「みのぶ自然の里」など今年オープンしたスポットを紹介。富士山、果樹、水の恵みをコンセプトにしたモデルコースも提案した。
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