楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

自然を観光ブランドに 下呂市のエコツー推進構想、国が認定/岐阜

18/05/14

岐阜県下呂市内の観光関係団体などでつくる下呂市エコツーリズム推進協議会(瀧康洋会長=下呂温泉観光協会会長)が策定した「エコツーリズム推進全体構想」がこのほど、環境省から認定を受けた。全国で14カ所目で、県内としても温泉地としても初の認定。地域のブランド力アップにつながり、観光誘客の促進が期待される。

協議会は地域の魅力である自然を観光素材として磨き、滞在型観光地づくりに生かそうと、2016年9月に発足。下呂温泉観光協会や下呂温泉旅館協同組合、市内各観光協会、JR東海などが参画している。

認定は、自然保護と観光振興を両立させて地域に生かす「エコツーリズム推進法」に基づくもの。協議会では発足当時から全体構想策定に取り組んでいた。認定によって環境省によるホームページなどでのPRや、ツアー事業者、ガイド育成の支援などが受けられる。

構想では、下呂温泉のほか御嶽山、小坂の滝、金山巨石群といったスポット、ニホンカモシカやライチョウといった生息する生物など多彩な自然資源に親しめる体験型・滞在型のエコツアーを開発。御嶽山麓の滝を活用したハイキングやカフェトレッキング、「いやしの里竹原めぐり」や「馬瀬里山ミュージアムガイドツアー」といった里地・里山を活用したツアー、萩原宿歴史探訪ツアーや「筋骨めぐり」など飛騨街道にまつわるツアーを具体例に挙げている。

認定を受けたことでツアーは旅客運送の事業許可なしに旅館ホテルなど宿泊施設からツアー目的地などへの無料送迎が可能に。ツアー目的地では立ち入りの制限など生態系の保全に対する措置を観光客にも求めていく。

4月19日には認定書授与式が開かれた。

下呂市エコツーリズム推進協議会

認定書を受け取る瀧会長(左)

この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

サステナブルアイランド四国への誘い・愛媛編

四国が進める観光のテーマは「持続可能」だ。社会全体のテーマとしてもはや中心に座りつつあるサ...

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ