「日本一のあんずの里」で着地型旅行企画 千曲市観光局/長野
長野県千曲市の信州千曲市観光局はこのほど、東京の銀座NAGANOにメディア関係者を招き、特産品や新たな着地型旅行プランを紹介するなど、食と観光をアピールした。
千曲市は日本一の杏の里とも呼ばれ、4月には「ひと目10万本」と称される密集した杏の花見が楽しめる。7月初旬の1週間ほどは杏狩りができる。果物狩りとして杏狩りができるのは日本では千曲市だけだそうで、杏の加工品も30種類以上に及ぶ。

日本一の杏の里とも呼ばれる千曲市
(写真=信州千曲市観光局)
春から夏の企画に限られていた杏関連商品だが、この秋、信州千曲市観光局は旅行業界に向け着地型旅行プラン「あんずの里の紅葉」を売り出した。例年、杏の紅葉は11月上旬から下旬にかけてが見ごろで、葉は赤に色づく。杏の群生の紅葉は珍しいという。
「あんずの里」の貸し切りや茶会の開催、冠着山麓の知識寺の「喜びを招く大黒様」の特別拝観や姨捨棚田の散策などを組み合わせ、戸倉上山田温泉に宿泊する。
宿泊拠点となる戸倉上山田温泉は、旅館数20数軒、飲食店は180軒を数える。温泉街や周辺の里山を舞台にガイド付きのサイクリングやまち歩きツアーも始まっている。
日本三大車窓とされるJR姨捨駅へは7―9月の毎日、戸倉上山田温泉から姨捨夜景バスツアーが催行され人気となっている。景色の良さからJR東日本の豪華寝台列車「TRAIN SUITE四季島」の停車駅にもなっていて、姨捨の棚田越しに望む善光寺平が絶景だ。
信州千曲観光局では、昨年来、日本版DMOを目指すなかで新たな着地型旅行プランの造成に取り組み、姨捨夜景ツアーに続く定番プランの造成を急いでいる。
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