楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

子規庵の糸瓜育つ

19/07/26

東京・根岸に復元・保存されている子規庵の庭で、糸瓜(へちま)が大きく育っている。例年より育ちが早いという。

子規庵の元の主、正岡子規は1894年(明治27年)、27歳のとき、現子規庵に移り住み、1902年(明治35年)に、結核菌による脊椎カリエスで、34歳で亡くなるまでここに住み、俳句を作り続けた。

子規庵は1945年に戦火で焼失するが、弟子たちの尽力で復元された。

玄関を入り、左手の受付で観覧料500円を払う。正面に8畳間と、ガラス戸越しに庭が見える。ほぼ一面、背の高い雑草のようにも見える草に覆われていて、鬱蒼としている。鬱蒼と見えて、それがいいと思った。

左手の6畳間は子規の部屋で、病状が悪化した以降は、伏したまま俳句を作り、草花をスケッチした。子規が見た景色を見ようと、横になって庭を眺める。大きく育った糸瓜が見える。
 糸瓜の蔓からとった水が咳や痰を切るのによいと、糸瓜棚は子規がなくなる1年前に作られたそう。

子規は晩年、この6畳間だけで過ごした。糸瓜がよく育っている

子規の絶世の句は糸瓜を詠んだ3句。
糸瓜咲て痰のつまりし仏かな
痰一斗糸瓜の水も間に合わず
をとヽひのへちまの水も取らざりき

すぐ後に意識がなくなり、翌日に亡くなった
子規の命日は9月19日。
子規庵へはJR鶯谷駅から徒歩5分。ラブホテル街の外れにある。

この記事をシェアする
購読申し込み
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
今だからこそ行く蘇りの地わかやま

和歌山県では世の中の沈滞ムードから抜け出し、新型コロナウイルス感染症拡大による影響からの...

花火、温泉コロナに打ち克つ三重県鳥羽の夏

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で県境を超える往来の自粛が求められてきたなか、7月10日...

天草の古都熊本苓北をゆく

天草最北端にありながら、かつて苓州と呼ばれた時代は天草の中心地だった熊本県苓北町。長崎に...

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ