皇太子が万博訪問 スウェーデン、持続可能性サミット参加
大阪・関西万博の会場に10月10日、スウェーデンのヴィクトリア皇太子が訪れた。皇太子の来日は7年ぶり。親日家で知られ、環境・気候・海洋保全などの分野で長年、国際的な活動を続けている。
ヴィクトリア皇太子はまず、スウェーデンを含む北欧5カ国からなる北欧パビリオンを見学。同国出身のガイドから、北欧諸国が世界をけん引するテクノロジー、イノベーション、サステナビリティ(持続可能性)の3分野での取り組みに関する展示などについて説明を受けた。その後、国連パビリオンでは、日本の学生らと海洋資源の保全など持続可能な未来への意識について意見交換を行った。

国連パビリオンの前で学生ら関係者と記念
撮影するヴィクトリア皇太子(右から4人目)
同日午後からの「スウェーデン・日本 サステナビリティサミット2025」は21年から東京都内で毎年開かれており、関西は今回初開催。「循環型ライフスタイル」「未来のモビリティ」「ネットゼロ医療」の3つのテーマで議論が行われた。翌11日には「Nordic Arctic Day(北欧圏のビジネスデー)」もあり、北欧と日本の研究者や企業などが議論を重ね、万博のレガシーとして北欧5カ国の在日商工会議所が連携し、都市デザインや観光など幅広い分野で中長期的な協働を推進するのを目的とする「北欧・関西ビジネスアライアンス」が発足した。
スウェーデンへは現在、東京(羽田)と首都ストックホルムを結ぶANA直行便も運航中。オーロラ観光など旅行先として人気で、ビジネス交流にも今後期待がかかる。
(本紙特約記者 シカマアキ)
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