令和は「美肌県」で売り込む 島根県、知事先頭にアピール(2)
神戸市では10月16日、メディアを対象に説明会を実施。10月27日から神戸—出雲間にフジドリームエアラインズ(FDA)が毎日1往復で就航することから、神々が集う聖地、美肌県としての島根県を訴えた。
出雲市の万九千神社の錦田剛志宮司は「この世とあの世の境目、アナザーワールドの出入り口」が出雲と紹介し、旧暦10月を神在月として出雲で行われる神迎え神事について話した。
錦田宮司は、出雲に神様が集まる理由の一つに「八百万神のお母さんにあたるイザナミさんは出雲で10月に崩御され、奥出雲の比婆山に埋葬されました。だから10月に全国から神様がお集まりになられるのです」。もう一つは、出雲大社に祀られている大国主命が天つ神に国土を献上するかわりに、自らは「目に見えない神々の統治を行うこと」とした国譲り神話に基づくとした。「神様が伊勢にお集まりになるのではなく、出雲に来られるのはそのためです。出雲は神々の国の首都なのです」。
「神様の中には忌神も疫病神もおられます。そうした多様な神も等しくお迎えし、大国主命は会議を行われます。私は日本型民主主義の源流を神迎え神事にみるのです」「おかげさまで生かされ生きていることを出雲で実感してください」。
美肌をアピールしたのは、玉造温泉まちデコの角幸治社長。美肌県グランプリで、7年間のうち5回も1位に輝いているにも関わらず「なんで?」と懐疑的だった島根県民が、丸山知事の「美肌観光で島根を盛り上げていく」と表明したことで、大きなムーブメントが起こりそうだと期待する角さん。県内の温泉に入浴するスキンケアコスメの旅を提案した。
クレンジング効果で角さんが勧めたのは、浜田市の美又温泉。「PH9・8のアルカリ性温泉で、肌を溶かすからヌルヌルします」。
化粧水の湯は、出雲市の湯の川温泉や松江市の玉造温泉。「硫酸塩の成分が、化粧水そのもの。全身が化粧水に浸かります。温泉に浸けたタオルで顔を覆い30回ぐらい繰り返すともちもち、まるで赤ちゃん肌です」。
保湿ローションは、大田市の温泉津温泉。「塩化物泉は水分を逃さず、お肌を包み込みます」。「そのほかにも、安来市の鷺の湯温泉は様々な効果が期待できる美肌カクテル湯です」などと紹介し、FDAを使って島根の美肌温泉への来訪を呼びかけた。
FDAの神戸—出雲便は10月27日—12月19日は、出雲エリアが賑わう「神在月」に合わせて1日2往復で運航。12月20日からは1往復。運賃は片道6500円から。
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