新しい観光スタイル ひがし北海道DMOが大阪で説明会(2) ひとり旅、ワーケーションで需要開拓
阿部誠事務局長は「コロナを越えてどのような観光スタイルをとるか、お示ししたい」と、DMO独自のマーケティング調査を交えてプレゼンテーション。
その中で、自然の豊かさを前面に「ソーシャルディスタンスなフィールド」としてのひがし北海道が一定以上の認知度、好感度を得ているとし、自然志向にプラスした食、野生動物などの地域ストーリーを盛り込んだ商品化に可能性を見い出しているとした。
また、コロナ禍の最中に行った約1千サンプルの調査結果に基づき、ひがし北海道のターゲットを「自然志向のヘビーリピーター」「海外旅行の振替層」「ひとり旅」の3つのセグメントが有望であるとした。「海外旅行ができない今、国内最長距離の旅先としてアピールし、海外では当たり前の1日ガイドや美食を強調した富裕層向けの商品展開が考えられます」。「ひとり旅は、今まで見落としていたマーケットでしたが、20代と60代の男性が『早く旅行に行きたい』と思っており、当地の観光船の乗船客の傾向からも裏付けられています」と話した。
さらに、コロナ禍中にDMOではMaasの拡大に注力してきたとし「民間、観光協会、旅館ホテルが運行するバスを一元的にネットワーク化しています」とし、ひがし北海道の2次交通のフリーパスに挑むとした。
ワーケーションについても、ひがし北海道でのワーケーション志向の高さをエビデンスに、十勝・帯広地区を核にネットワーク化していくと宣言。阿部事務局長は「旅行会社の皆さんと知恵を出し合い、ひがし北海道の新しい観光スタイルを構築していきたい」と意欲を示した。
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