前年から8・5%減の9兆1215億円、19年比では58・4%減と厳しく 2021年の日本人旅行消費額年計
観光庁は2月16日、2021年の日本人の旅行・観光消費動向調査の年間値(速報)を発表した。国内旅行消費額は前年同期比8・5%減の9兆1215億円だった。コロナ前の19年比では58・4%減と消費額の半額以上が蒸発したまま。長らく続くコロナ禍が観光産業を苦しめ続けている。
国内旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額は同11・0%減、19年比59・7%減の6兆9148億円。日帰り旅行消費額は19年比では53・8%減の2兆2067億円ながら前年比では0・2%増となり、コロナ禍の影響で旅行者の日帰りへのシフトがみえる。
国内延べ旅行者数は同9・0%減、19年比54・5%減の2億6711万人に。旅行者数の内訳は宿泊旅行が同12・0%減、19年比54・6%減の1億4148万人、日帰り旅行が同5・3%減、19年比54・4%減の1億23564万人。
旅行1人1回あたりの旅行単価は同0・5%増、19年比8・6%減の3万4148円。宿泊旅行が同1・1%増、19年比11・2%減の4万8876円、日帰り旅行は同5・9%増、19年比1・3%増の1万7564円。旅行に出かける頻度が少なくなったため、1回の旅行はできるだけぜいたくに、という消費者心理だろうか。
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21年10―12月期の日本人の国内旅行消費額は前年同期比20・2%増、19年同期比33・9%減の3兆3288億円だった。そのうち宿泊旅行消費額は同15・8%増、19年同期比33・9%減の2兆5899億円。日帰り旅行消費額は同38・6%増、19年同期比33・5%減の7388億円。
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